出版社内容情報
「三人目の女が、先生のところに現れませんように」。死んだはずの人からの不思議なメール、それが全ての始まりだった。連続する不審死、壊れていく日常……イヤミスの女王が放つ、二度読み必至の衝撃作!!
内容説明
いわくつきのマンションMを題材に小説を書いてほしい―ある作家に見知らぬ編集者から依頼が舞い込んだが、彼女はMに取材に行くと言ったきり転落死を遂げてしまう。しかし作家のもとには、今晩も彼女からメールが届き続けている。「3人目の女が、先生のところに現れませんように。」退去者が後を絶たないMの因果、そして3人目の女の正体とは。行きつく先が絶望でもページをめくる手が止まらない、衝撃のホラー×ミステリ!
著者等紹介
真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
125
★★★★★★★☆☆☆連作短編形式で綴られる真梨幸子の長編。中堅作家の〝私〟の元に、事故物件を扱ったアンソロジーの執筆依頼が届く。その後担当編集者が曰くつきのマンションを下見中に転落死するが、真夜中に届いたのは死んだはずの編集者からのメールだった…。扱うネタが事故物件・禁足地・生霊と多岐にわたり、少々散らかった印象を受けるため、核となるホラー要素や謎があれば良かった。全てを読み終えた後、冒頭を読み返して気付く。ドキュメンタリー調で語られるこの一人称こそ、終盤のあのトリックを際立たせる巧妙な布石だったのだと。2024/02/14
H!deking
69
そうそうこれこれ、って感じの真梨先生節全開でした。ここ最近の相関関係グズグズ感はあまりなく読みやすかったかな。その分ちょっと軽い感じはしたけど気持ち悪さは好みでした。気持ち悪さにも色々あるけど改めて髪の毛って嫌だなw2023/11/30
坂城 弥生
46
なんか前の章と繋がってたり視点が変わってたりしてフワフワした物語でした。バッチリ不快さや気持ち悪さはあったけど。2023/12/13
JKD
33
禁足地とか呪詛場とか犬神とか気味悪いワードがありながらもユーモアたっぷりで怖がらせてくれる。鈴木局長とのランチのくだりは爆笑。それにしてもタイトルがフシギって。あまりフシギ感がないような気がするのは私だけでしょうか?面白かったからいいですけど。2023/12/09
雨
26
事故物件ものかと思いきやまさかのオチでした。2023/11/27