出版社内容情報
20年前、渋々入った漫才協会で人生が変わった――。
ナイツ塙さんによる、漫才の「舞台」に立つ芸人について綴ったノンフィクション。
2023年6月に漫才協会の7代目会長に就任された塙さんは、
数々のバラエティ番組にて漫才協会で出会った師匠方を紹介してきました。
東洋館の寄席に出演している師匠たちはテレビに出演することがほとんどなく、
さらに舞台だけで生活をしている芸人はごく一部です。
また、テレビに引っ張りだこでどんなに忙しくても、
新ネタを作って定期的に舞台に上がる芸人もいます。
なぜ彼らは舞台に立つのか――。
塙さんにしかできない、独自の視点で紐解きます。
これまで出会った師匠とのエピソードをはじめ、浅草のお笑いについて、
塙さんが漫才協会で行っている改革、
若手やテレビで活躍している人気芸人にも触れ、「舞台の魔力」に迫る1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
19
ナイツ塙が漫才協会と東洋館と愉快な師匠たちのエピソードを語った本。書き下ろし。吉本と比べるとどうしてもマイナーで緩い気配が漂う東京の芸人事情がなんか楽しい。塙の正直な毒気を挟む語り口もなんか楽しい。2025/04/02
gtn
14
舞台の大事さを強調する著者。実際、コロナ禍で東洋館が休演中に、先輩芸人がバタバタと亡くなった実例も挙げる。人生百年時代と言われるが、生きがいが無ければ空しい。恐ろしくもある。2024/04/21
もちこ
4
漫才協会会長としての塙さんの心意気が伝わってきました。ラジオ聴いたり、お笑いライブ行ったりしてるので、ナイツはなんだか身近にいてくれる芸人という感じがします。東洋館、今度行ってみよう。2024/04/01
アルパカ
3
次から次へと出てくる師匠さん方の名前はほとんどわからないけれど、(笑)芸人さんへの愛情があふれ出んばかりなのがよくわかります。大空遊平師匠が事故で片腕をなくされた、というのは驚きました。離婚されているのも知らなかった。ずいぶん前、父と一緒に東洋館へ行った時お見かけしました。もうちょっと落着いたら東洋館へ行こうかな・・。漫才協会の様子とか会費、ギャラの話など裏話も面白いです。2024/10/01
arnie ozawa
3
塙さんの本では一番、漫才について書いたものだった。漫才協会と東洋館についてはこれでよくわかる。東洋館、もっとお客が入るようになると良いのに。あそこは建物を見るだけでも興味深いし。芸人は結局「人」である、ということなのだなぁ。2024/07/08