出版社内容情報
目が覚めると、エレナ・ボールダーの世界はすっかり変わっていた。
目の前の美しい子爵・オスカーに「10日後に婚約破棄する」と告げられても、
婚約なんてした覚えもない。
聞けば、記憶を失う前の自分は、傲慢と悪名高い人物だったらしく――
「エレナ、いいところがないですね」
「本人である君に同情されるのは複雑なのだが」
婚約者として最後の10日間、ふたりの関係は次第に変化していき――
記憶喪失から始まる恋物語。
内容説明
目が覚めると、エレナ・ボールダーの世界はすっかり変わっていた。目の前の美しい子爵・オスカーに「10日後に婚約破棄する」と告げられても、婚約なんてした覚えもない。聞けば、記憶を失う前の自分は、傲慢と悪名高い人物だったらしく―「エレナ、いいところがないですね」「本人である君に同情されるのは複雑なのだが」婚約者として最後の10日間、ふたりの関係は次第に変化していき―記憶喪失から始まる恋物語。
著者等紹介
小鳩子鈴[コバトコスズ]
8月生まれ。2018年『森のほとりでジャムを煮る―異世界ではじめる田舎暮らし』(カドカワBOOKS)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
23
記憶喪失になったヒロインと婚約破棄しようとしているヒーローが面白かった。異世界ではなく同じ世界なのがちょっと新鮮だし、記憶喪失までの真相もよかった。表紙のイラストも好き。2023/10/28
すがはら
18
転生ではなく記憶喪失。その上、夢で見た他人の記憶を自分の体験のように感じている状態。不仲だった婚約者同士が立ち止まって相手を知り、自分を省みることで初めて惹かれ合う物語。一方が理想的人物という訳でもないのは現実味があって納得がゆきます。落ち着いた雰囲気で穏やかな気分で読めるけれど、その分印象も弱めかもしれません。そして、微妙に完結していません。続けるにしてはインパクトに欠ける気がするのですが、続くのかな。2023/10/26
海空
16
コミカライズされて1話を試し読みしたら、続きが読みたくなったので再読(笑)このお話やっぱり好き!イラストもストーリーとか雰囲気に合ってて良き◎ ちなみに漫画版の作画はちょっと可愛い感じだけど良コミカライズかなと(´∀`*)2024/03/17
ぐっち
11
再読。記憶喪失になってしまった令嬢と、彼女と婚約破棄しようとする子爵。その背景が10日間で少しずつ明らかになるのがとてもよかった。2024/11/16
十六夜
9
目が覚めていたら記憶を失っていた令嬢。どうやらかなりきつい性格で婚約者とは婚約破棄の手続きが進んでいた模様だが、覚えていない。代わりに別の人生を歩んだ記憶があり、それを支えにとりあえず怪我を治すため療養をはじめる。すっかりひとが変わって清楚な令嬢になった彼女に婚約者の子爵も惹かれていき、婚約破棄したくないと思うようになるが……という感じ。ヒロインが記憶を失うきっかけとなった事故や、悪役令嬢的性格だった理由とかも明かされていくし、終始穏やかな雰囲気で楽しく読めた。ヒーローこれからファイト~という感じ。2023/10/11