在る。SOGI支援医のカルテ

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在る。SOGI支援医のカルテ

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041141489
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「あなたの性にまつわる在り方は、あなたが決めて良いの。どんな選択をしたって、間違いなんてないしね」
富士見ウエスト病院には、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」がある。同外来を担当する、第七病棟医長の精神科医・海野彩乃先生は、マイペースな人だけど患者には優しい・意外と面倒見も良いという評判で、各地から患者が集まっていて……。

『藍色時刻の君たちは』で山田風太郎賞を受賞した現役看護師作家がおくる、希望が広がる医療連作短編集。

第一章「二人のエックス」
春、富士見ウエスト病院に勤める休職明けの看護師・倉木透子が配属になった第七病棟は、ストレスケアの治療を中心におこなう「病棟に見えない病棟」。病棟医長の海野彩乃先生とは、休職前にあるやりとりをしていた。復帰した倉木が紹介された患者は、十代のXジェンダーで……。

第二章「溶ける光」
夏、精神保健福祉士の岡田樹里は、アルコール依存症患者の退院支援をしている。担当する尾形佳奈のベッドの近くには、【公正証書 謄本】と書かれた封筒があった。

第三章「反転文字の向こうで」
秋、服飾学生の山口佑樹は、急性一過性精神病性障害で入院している。病室に持ち込んだ【自分史】には、「性別不合の診断を頂けたら、ホルモン療法を開始したいです」という文言があった。

第四章「種の行方」
冬、医師の滝本政成は、新しい病院への転職を予定している。海野先生が新担当となった患者の実姉の情報は、自身の境遇のことを思い起こさせるものだった。

エピローグ「春に」
当直明けの海野は、強迫性障害を患っている担当患者の千田光一から、亡くなった大学の同級生の話を聞く。


装画=しらこ
装丁=川名潤




【目次】

第一章 二人のエックス
第二章 溶ける光
第三章 反転文字の向こうで
第四章 種の行方
 エピローグ 春に

内容説明

富士見ウエスト病院の名物医師・海野彩乃先生。担当する「SOGI支援外来」には、各地から患者が集まっていて…。休職明けの看護師・倉木透子が配属になった第七病棟は、ストレスケアの治療を中心におこなっている。病棟医長の海野先生とは、休職前にあるやりとりをしていた。倉木が海野から紹介された入院患者は、十代のXジェンダーで―(「二人のエックス」)。レズビアン、トランスジェンダー…、セクシュアルマイノリティ自体に病理はないが、現代社会の苛酷なストレス環境に苦しむ人がいる。それぞれの「在り方」を見つめる、医療連作集。

著者等紹介

前川ほまれ[マエカワホマレ]
1986年生まれ。宮城県東松島市出身。看護師として働くかたわら、小説を書き始める。2017年「跡を消す」で第7回ポプラ社小説新人賞を受賞し、翌年『跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング』を刊行しデビュー。19年刊行の『シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎』は第22回大藪春彦賞の候補となる。23年、『藍色時刻の君たちは』で第14回山田風太郎賞受賞。現在も看護師としての勤務を続けながら、執筆を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

itica

67
精神科病院のSOGI支援医(性の在り方に対する不調をケアする精神科医)を中心に、共に働く看護師、精神保健福祉士、セクシャルマイノリティや精神的な病気で苦しむ患者たちの解放病棟での日々が描かれている。色々と詰め込み過ぎの感はあるが、身近でも起こりえる問題として捉えることができた。ありのままの自分でいることの何と難しいことか。人の心の何ともろいことか。理解できなくても認め合う、未来がもっと成熟した社会になることを願っている。 2025/10/06

糸巻

23
初めて読む作家さん。現役の看護師さんでもあるそう。サブタイトルのSOGI支援医とは、性的指向や性自認に関する悩みを抱える患者のケアをする医師のこと。SOGI支援医・海野医師の周囲の病院スタッフや患者を主人公にした群像小説。4話収録の連作集。まずSOGIという言葉を初めて知った。家族にすら相談できず、抱え込んでしまった揚げ句に身体に不調をきたしてしまう。理解はされなくても話を聞いて受け入れてくれる、それが専門の医師なら心強いことだ。患者だけでなくスタッフも不調で重い読み心地だったかな。2025/10/14

akiᵕ̈

22
多様な性的指向や性自認を持つ人々が、安心して医療を受けられるように支援する医療従事者のことを指すSOGI支援医。初めて聞いたけど、今の時代に相応しい。様々な悩みを抱えるセクシャルマイノリティの人たちの精神的苦しみに寄り添っていく連作短編。「性同一性障害」という呼称も「性別不合」と改称され、本当に少しずつではあると思うけど、オープンになって認め合える社会になってきているのかな。どんな特性であろうと人だし、その在り方はそれぞれで、適した生活を営んでいくことは誰にでも在るんだということ。2025/09/28

信兵衛

20
性的マイノリティの人たちを理解しようとしない人間たちは、普通じゃない、おかしいと批判しますが、彼らにとってはそれが普通のことなの、という海野彩乃の言葉が胸に届いてくるように感じます。 感動するドラマは特にありませんが、苦しさを抱えた人たちに少し近づけた気がします。 お薦め。2025/11/01

TAKA

18
多様性の時代に即した内容の1冊だった。数十年前までだったら特異な目で見られていた人達にも、ようやく居場所が見つかって来たのかなと思う。でもきっとまだまだマイノリティだと思う。皆が皆自由に自分らしくいられる社会が構築されたら良いな。2025/10/29

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