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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
176
高校生の頃安吾のファンで小林を批判した「教祖の文学」も読んでいたが、今読み返すと本書はほとんど肌に染みついている。何言っているかわからないのに滅茶苦茶面白い。特に西行と実朝の読み方…小林が己の信じたままに書いていることがまっすぐ伝わってきて、それを自分は拙いなりに吸収しようとしていたのだった。雪舟の山水画を見る視点が山道をぶらぶら歩く画中の二人にあること…これが小林流だ。ただし小林の「信じる」という一面は好きだが、実朝や光悦のように歴史の必然とだけ向き合っていると、その世界から抜け出せなくなるような気も。2020/11/19
双海(ふたみ)
21
以前、新潮社版で読んだのですが、角川でも出ていたのですね。巻末の江藤淳との対談が読みたくて。2015/02/11
将希
2
国語の授業で『無常ということ』を読んで受けた美的衝撃が小林秀雄への憧憬の始まりだった。満を辞してこの本を手に取ってみるも、やはり難解だ。日本の文芸評論の礎を築いた文壇の大家、小林秀雄。マルクス主義的な評論への否定を密かに込めながら歴史と美に切り込んだ評論集。彼の文章は評論であるのに文学的で詩的で美しい。言葉の強さがある。美しい花はあるが花の美しさはない。2025/12/11




