出版社内容情報
近いうちにこの切っ先が、私の手の内で何人かの血を吸うであろう……。
Q大附属病院に入院をしていた「私」は、レントゲン室に勤務する異母弟から余命宣告をされる。
理不尽な運命を豪快に笑い飛ばした「私」だったが、生命が尽きるまでに成し遂げなければならない使命があった。
「私」は背広の内ポケットに家伝の短刀を忍ばせると、恐ろしい復讐の旅に出るのであった。
内容説明
近いうちにこの切先が、私の手の内で何人かの血を吸うであろう…。Q大附属病院に入院する「私」は、レントゲン室に勤務する異母弟から寿命2週間の宣告を受ける。理不尽な運命を豪快に笑い飛ばしたものの、死ぬまでに成し遂げなければならない仕事があった。やがて、私は背広の内ポケットに家伝の短刀を忍ばせると、生命がけの復讐の旅に出る。文学史上で異彩を放ち続ける傑物による、粒ぞろいの短編8編を収録。
著者等紹介
夢野久作[ユメノキュウサク]
1889年福岡県に日本右翼の大物、杉山茂丸の長男として生まれる。幼名杉山直樹。夢野久作とは福岡の方言で「夢想家」の意。慶應義塾大学文学部中退。禅僧、農園主、能の教授、新聞記者と、種々の経歴をもち、1926年「あやかしの鼓」を雑誌発表して作家生活に入る。「いなか、の、じけん」等、因縁と心理遺伝を題材とした作品を著し、構想10年の果てに完成した代表作『ドグラ・マグラ』は国内外の日本文学者から比類ない評価を受けている。36年春、47歳の生涯を終えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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