出版社内容情報
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。
寡黙な男性店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。
それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、
葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。
人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。
そんなある日、担当した故人から、おやつの招待状が届き……。
切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
内容説明
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。そこには、寡黙な青年店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。そんなある日、葬儀を担当した故人から、おやつの招待状が届き…。切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
著者等紹介
高橋由太[タカハシユタ]
1972年、千葉県生まれ。2010年『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』でデビュー、一躍人気に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
104
思い出のおやつを通して会えなくなってしまった故人と再び出会う。温かくも切ないストーリー。図書館の返却棚で爽やかなな表紙と「午後三時の蜂蜜トースト」に惹かれて衝動借り。こんな内容だとは想像もしなかった。ときに読むのがしんどくもあり🥲でも優しい気持ちになれる出合えて良かったと思える一冊でした。 2024/05/07
蒼
24
「あなたなら最後のおやつに何を用意しますか?」愛する人を残して命を終えてしまう未来を知ってしまった人に、自分の愛の全てを伝える為の手伝いをするくろねこカフェ。そこにあるのは愛と希望。哀しみ、寂しさは忘れなくて良い、ただ絶望はしないでと願いを込めて用意してもらうおやつは、なんと力強いことか。現実にあってもいいのかなと思う読書だった。ちなみに自分が息子達におやつを残すとしたら、ストーブの上で作る焼き芋かな?我が家の冬のおやつの定番でした。2025/10/28
長くつしたのピッピ
21
生前葬儀申し込みは、現代ではスタンダードになりつつあり、高齢や余命に不安のある方が残された家族の為にするのだろう。オプションとして付属のカフェで故人から午後のお茶の招待があったら私だったら戸惑ってしまう。思い出に浸り故人を偲ぶための設定だが、後悔が先に立ってしまい次の一歩を踏む出すには時間がかかる。現実離れした設定で物語に浸ることができず残念。2024/01/16
しぇん
18
Kindle Unlimitedで。葬儀屋を継いだ妹とカフェを継いだ兄のお話。葬儀屋が舞台なのでしんみりした話多め。とはいえ、短編連作的な話なので、そこまで感傷に浸ることないかな?と思ってましたが最後で色々繋がったかなと2024/06/10
おれんじぺこ♪(17年生)
16
場所もそうだけど、ちびねこ亭に似てるなとおもったら同じ作家さんでした(笑)こちらもやさしくあたたかなお話2024/02/26




