出版社内容情報
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。
寡黙な男性店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。
それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、
葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。
人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。
そんなある日、担当した故人から、おやつの招待状が届き……。
切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
内容説明
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。そこには、寡黙な青年店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。そんなある日、葬儀を担当した故人から、おやつの招待状が届き…。切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
著者等紹介
高橋由太[タカハシユタ]
1972年、千葉県生まれ。2010年『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』でデビュー、一躍人気に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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長くつしたのピッピ
20
生前葬儀申し込みは、現代ではスタンダードになりつつあり、高齢や余命に不安のある方が残された家族の為にするのだろう。オプションとして付属のカフェで故人から午後のお茶の招待があったら私だったら戸惑ってしまう。思い出に浸り故人を偲ぶための設定だが、後悔が先に立ってしまい次の一歩を踏む出すには時間がかかる。現実離れした設定で物語に浸ることができず残念。2024/01/16
おれんじぺこ♪(15年生)
16
場所もそうだけど、ちびねこ亭に似てるなとおもったら同じ作家さんでした(笑)こちらもやさしくあたたかなお話2024/02/26
NAOAMI
16
両親を事故で無くし、兄はカフェを継ぎ、妹は葬儀会社の社長に。クールさと生真面目さのカフェ経営、他人の葬儀にも感情移入しまくり遺族以上に泣いてしまう葬儀屋らしからぬ妹。二人の仕事が連携する生前予約システムが思い出のおやつ。死者が生者をカフェに招き、所縁あるおやつを食し思い出に浸るもの。そこにドラマがあり涙がある仕掛け。通勤電車内では読みたくない。告白寸前だった幼馴染を喪った女子高生、父を喪い母を気遣う少年。こんな世代を絡めると感涙倍増。同じ病が連発、蜃気楼猫?の存在等、中途半端も拭えないが優しさ溢れる一作。2023/11/21
あー
13
ほっこりしながらも切なくて、頭の腫瘍の辺りからは涙が止まらなかった。つづきは無いの〜2024/04/01
小梅さん。
10
冒頭の猫ちゃんの話から、もう、涙腺が、、、 くろねこのおやつ、それに込められた想いがあたたかくて切ない。 残していく人に届けるせいいっぱいの想い。 誰であってもぐっとくるものだけど、それが小学生とあっては、よりいっそう。 航太ぁ。 最終話が、そうくるとは。 風花も一回りも二回りも成長した、、、かな?w 岩清水さんのことも気になるし、的場のことも。 これは、ぜひとも続編希望。2023/10/06