出版社内容情報
東京五輪プレマラソンで大規模な自爆テロが発生。
救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。
新開発の万能血液<ゴールデン・ブラッド>により多くの命が救われるが、
その矢先、開発に関わった病院で圭吾の妹・恵利が急死。
輸血を受けた患者もその後次々と変死を遂げていく。
圭吾は刑事の東海林とともに一連の事件を探り始めるが――。
正義の裏に渦巻く陰謀の数々。そして明かされるあまりに切ない真実とは?
著者渾身の医療ミステリ!
※本書は、2017年に幻冬舎文庫から刊行された『ゴールデン・ブラッド』を大幅に加筆・修正したものです。
内容説明
東京五輪プレマラソンで大規模な爆破テロが発生。救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。新開発の万能血液により多くの命が救われるが、その矢先、開発に関わった病院で圭吾の義妹・恵利が急死。輸血を受けた患者もその後次々と変死を遂げていく。圭吾は刑事の東海林とともに一連の事件を探り始めるが―。正義の裏に渦巻く陰謀。そして明かされるあまりに切ない真実とは。著者渾身の医療ミステリ。
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
2月20日生まれ。長野市出身、在住。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
37
藤堂比奈子シリーズから東海林が出てて嬉しかった。2024/03/27
はる
24
[kindle unlimited] 消防士として勤務する圭吾が、勤務中にたまたまテロ爆破に遭ってしまう。その同じ日にたまたま心筋梗塞で倒れてしまう妹の話しも合わさって、最後はどかーんな医療ミステリでした。まあ構想は医療ミステリのなんかの本で見た気がする…ってくらい想像つく感じでしたが、最後のオチや商店街のメンバーの話は良かったです。2025/05/16
高宮朱雀
14
創薬事業や難治性疾患の治療法の研究には莫大な費用だけでなく、時間も人手も掛かる訳だが、必ずしもその頑張りが報われる保証も無いという紙一重の現実に関係者達は強い遣り切れなさを覚えている事だろう。かと言って、自分達の理想を追求する為に根底にある倫理観を捻じ曲げ、逸脱した考え方や非人道的な行為に及んで、結果として多くの犠牲を払うなど間違っている。例え綺麗事、理想論と非難されようと、人命を預かる側が患者やその家族の信頼を裏切る事だけは決して許されない。あくまでも患者は人であり、モルモットではないのだから。 2024/01/26
はっち
13
数年前に発売された作品を加筆修正を加えたとの事 東海林が登場するするって事で買っちゃいました 救急救命士の圭吾がマラソン大会で遭遇した爆破テロ 同じ日に圭吾の妹恵利が変死 事故か事件か?不可解な出来事が重なり刑事の東海林と共に解明していく 圭吾の住む下町感が楽しい 圭吾と恵利の関係が偶然すぎてびっくり ラストがやや駆け足気味でしたが内藤さんらしく面白い!2024/01/30
Mie Tange
11
爆破テロが起きた同じ日に 妹を亡くした主人公。 その悲しみのなか、 ゴールデンブラッドという 事前検査なしに輸血できる新薬に疑惑を持ち 刑事と共に調べ始めると…。 なんと刑事は、あの東海林さん (別シリーズに出てくる人)でしたっ!!(笑) 色々と思うトコはあるけれど面白かったです♪2024/05/30