出版社内容情報
東京五輪プレマラソンで大規模な自爆テロが発生。
救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。
新開発の万能血液<ゴールデン・ブラッド>により多くの命が救われるが、
その矢先、開発に関わった病院で圭吾の妹・恵利が急死。
輸血を受けた患者もその後次々と変死を遂げていく。
圭吾は刑事の東海林とともに一連の事件を探り始めるが――。
正義の裏に渦巻く陰謀の数々。そして明かされるあまりに切ない真実とは?
著者渾身の医療ミステリ!
※本書は、2017年に幻冬舎文庫から刊行された『ゴールデン・ブラッド』を大幅に加筆・修正したものです。
内容説明
東京五輪プレマラソンで大規模な爆破テロが発生。救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。新開発の万能血液により多くの命が救われるが、その矢先、開発に関わった病院で圭吾の義妹・恵利が急死。輸血を受けた患者もその後次々と変死を遂げていく。圭吾は刑事の東海林とともに一連の事件を探り始めるが―。正義の裏に渦巻く陰謀。そして明かされるあまりに切ない真実とは。著者渾身の医療ミステリ。
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
2月20日生まれ。長野市出身、在住。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
57
この作家さんの作品なので、ホラーな感じかなと思ったんだけど、そうではなかったみたい。グロ表現はあるけど、比奈子シリーズほどではなかったかな。人の命を救うために人の命を奪う。理不尽なこと極まりないと感じる私はやはり凡人なのだろうか。話の本筋とは関係ないけど、こういう商店街に住みたいなと思った。2025/08/25
H!deking
53
都内で開催されたマラソン大会で起きた爆弾テロ。そこに遭遇した主人公の消防士圭吾。同じタイミングで別の場所で病死した妹。真相は?的なお話。これもなかなか読み応えあって楽しめました。映画化したら面白そうな題材です。2025/07/31
坂城 弥生
37
藤堂比奈子シリーズから東海林が出てて嬉しかった。2024/03/27
はる
26
[kindle unlimited] 消防士として勤務する圭吾が、勤務中にたまたまテロ爆破に遭ってしまう。その同じ日にたまたま心筋梗塞で倒れてしまう妹の話しも合わさって、最後はどかーんな医療ミステリでした。まあ構想は医療ミステリのなんかの本で見た気がする…ってくらい想像つく感じでしたが、最後のオチや商店街のメンバーの話は良かったです。2025/05/16
高宮朱雀
14
創薬事業や難治性疾患の治療法の研究には莫大な費用だけでなく、時間も人手も掛かる訳だが、必ずしもその頑張りが報われる保証も無いという紙一重の現実に関係者達は強い遣り切れなさを覚えている事だろう。かと言って、自分達の理想を追求する為に根底にある倫理観を捻じ曲げ、逸脱した考え方や非人道的な行為に及んで、結果として多くの犠牲を払うなど間違っている。例え綺麗事、理想論と非難されようと、人命を預かる側が患者やその家族の信頼を裏切る事だけは決して許されない。あくまでも患者は人であり、モルモットではないのだから。 2024/01/26
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