出版社内容情報
東城大医学部に通う中学三年生の曾根崎薫は、クラス委員の進藤美智子、ガキ大将の平沼雄介、医学部を目指すガリ勉の三田村優一ら同級生たちと、洞穴の中でみたこともない巨大な「たまご」を発見する。
薫たちは孵化した謎の生物に〈いのち〉と名付け育てようとするが、動物実験の材料にしようとする文科省に囚われてしまう。
〈いのち〉の奪還を試みる薫たちだったが、やがてある医療をめぐる壮大な陰謀が明るみになり、米国政府をも巻き込む巨大な騒動に発展していく……。
大人たちの理不尽に、勇気をもって立ち向かう!
薫たちの奮闘が胸を打つ、「中学生医学生」シリーズ感動の完結編!
装画・挿画:ヨシタケシンスケ
内容説明
東城大医学部に通う中学3年生の曾根崎薫が、同級生たちと洞穴で見つけた謎の生物“いのち”。世紀の大発見を知った文科省は、研究材料にしようと“いのち”を連れ去ってしまう。奪還を試みる薫たちだったが、やがて「こころの移植」をめぐる壮大な陰謀が明らかになり、米国政府をも巻き込む大騒動に発展していく。大人たちの理不尽や「組織」という得体の知れない敵に立ち向かう薫たちの奮闘が胸を打つ、中学生医学生シリーズ完結編!
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。医師、作家。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』で2006年デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タルシル📖ヨムノスキー
22
読んでる途中で、そうか〝アクアマリン…〟の結末はそうだったのかとため息を一つ。でも、それを補うほどの大団円!?とにかくまず言えることは、このシリーズ3作品を読んだだけでは、本当の面白さはわからないということ。なにせ「桜宮サーガ未来編」ですから。日本の上層部やアメリカの関与についてはかなりざっくりで、この辺りがジュニア向けといえば納得もできる。まぁマスコミ批判はしっかりしてるけど。「桜宮サーガSFパート」として今後どう展開していくのかが楽しみ。最後に語られる最先端医学を研究している科学者の言葉が身に沁みる。2024/05/30
KEI
7
本シリーズ三部作完結 近著のコロナ三部作よりは各キャラが躍動していて愉しめた。でもこれまで海堂作品読んでないと、各キャラに思い入れ湧かない気がします。 個人的には小説内で世代交代が進んで、寂しいような新たな展開に期待したいような読後感持ちました。 まだ海堂作品が続いていくコトを期待します2024/01/21
naolog
7
他人のことなどどうでもいい、という「組織」。線引きを過剰に行うことはセクショナリズムとも言うらしい。謎の新生物SF物語は興味が薄れていったが、大人たちの駆け引きと・中学生にしては少し行動的な薫たちの奮闘で胸があつくなった。2023/10/19
メロンパン
4
⭐️⭐️⭐️2024/10/24
トミレン
4
前作からひとまずの大団円。分かりきっていたことだが、メッセージ性(批判性)の強い作品なので、お話自体の面白さはあまり無い。文庫化されている桜宮サーガはこれで全て読んだ……と思う。今後はずっと政治批判色の強い作品ばかりで、医療ミステリは書かないのだろうか。それでも桜宮サーガに列なる作品なら読んでしまうだろうが、やっぱり医療ミステリが読みたいなぁ。2024/03/16
-
- 和書
- 人生の本舞台 (復刻版)