内容説明
短歌の理論を実作に密接に結びつけて展開し、また和歌史的叙述を、直接に現代の問題に触れて解明する。世に氾濫する入門書とは類を異にした、「昭和期アララギ」の事実上の指導者であった著者の15年の労作。
目次
短歌手ほどき
短歌の味わい方作り方
添削と批評
初心者のために
和歌のおおよそ
短歌小径
短歌の現在および将来について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
14
ちょっと読めなかった。それは土屋文明が「古今集』や「新古今」の批判から始まっている。アララギ系の短歌は写生というものに基本がある、だから古典よりも近代短歌から始めよというのは、正岡子規を見習えということなのかもしれない。そこに日本のリアリズム文学があるのたろう。塚本邦雄とか前衛短歌の観念の世界は認めない。土屋文明の短歌を読んだ方がいいかも。 2025/11/05
藍鼠
0
文明せんせい辛口。文明せんせいクール。引用歌が多いのがうれしい一冊でした。伊藤左千夫と長塚節の対比にほのぼの。2011/03/16




