出版社内容情報
サイバー特捜隊の織田の逮捕で真田夏希が奔走していた頃、根岸分室の上杉輝久もまた、一人の女性を救うため、北アルプスを歩き回っていた。上杉がかつて愛した五条香里奈の妹・紗里奈が、県警へ辞表を出して行方を眩ました。独自の感性を持ち、優秀な鑑識課員だった紗里奈は、同僚たちから妬まれていたのだ。黒部川源流で彼女を見つけた上杉は、彼女を自分の部下にすることを決意する。新たな展開を迎える書き下ろし警察小説。
内容説明
サイバー特捜隊長の織田の逮捕で真田夏希が奔走していた頃、根岸分室の上杉輝久もまた、1人の女性を救うため、北アルプスを歩き回っていた。上杉がかつて愛した五条香里奈の妹・紗里奈が、県警へ辞表を出して行方をくらました。独自の見解を持ち、優秀な鑑識課員だった紗里奈は、同僚たちから妬まれていたのだ。黒部川源流で彼女を見つけた上杉は、彼女を自分の部下にすることを決意する。新たな展開を迎える書き下ろし警察小説。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年に『私が愛したサムライの娘』で、北方謙三氏、今野敏氏、角川春樹氏の全選考委員満場一致により第6回角川春樹小説賞を受賞しデビューする。同作で15年に第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
102
脳科学捜査官シリーズの最新作ですが、今回は根岸分室長の上杉とそのもと恋人の妹のスピンオフ作品です。その妹が鑑識にいたのですが職場になじめずに上杉が引き取ることになります。この女性はある事件を解決するヒントをかなり的確に指摘します。が、かなり正義感が強すぎるというようです(すぐ気に食わないと青筋を立ててしまう)。まあおもしろいキャラクターで今後の活躍が待たれます。2023/09/03
坂城 弥生
41
織田のピンチに連絡が取れなかった上杉はこんな事情があったのね。2023/11/25
空のかなた
25
今回は真田夏希は後半に登場。上杉の想い人だった五条香里奈の面影を残す妹、紗里奈がメインの登場人物。紗里奈は鑑識という警察組織の中では暗幕の了解、仕事の進め方を軽く飛び越えて逸脱するキャラクター。変人というよりは異才、極めて才能豊かな鑑識能力を有するが、神奈川県警を辞める決意をするほどの陰湿なイジメを受けていた場面から物語が始まる。紗里と小川が略取され暴行を受け危機一髪のシーン。これだけで一冊の物語になりそうな密度の後半パート。2024/03/04
tomtom
24
上杉に仲間が出来たことが嬉しい。誘拐の事件は起きてすぐに結末が分かるくらいだったけど、先月佐島に行ったところなので、ここをアリシアと探していたのかと思うと楽しかった。 犯人も意味がわからないまま。横浜とアリシアのためだけに書かれ続けている気がする。2023/10/28
ゆう
23
前作で織田さんが逮捕された同時期に上杉さんが山登りしていた理由の話。根岸分室の一匹狼・上杉さんに部下ができ、しかもその部下はかつて想いを抱いていた五条香里奈の妹の紗里奈ときた。まさかの展開だったけど、初陣の事件、なかなかよかった。これは今回はアリシア出ないなぁと思ってたら、、、結構無理くり感ではある。上杉さんメインの話はやっぱり好きだな。2023/09/13
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