角川スニーカー文庫 エロゲのヒロインを寝取る男に転生したが、俺は絶対に寝取らない〈２〉

みょん【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2023/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 264p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041138472
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

エロゲの「寝取る男」に転生していた斗和。
しかしゲーム開始前だというのに、ヒロインの絢奈は二人きりになると恋人のように甘えてくる。

目を蕩けさせて甘い空気を醸してくる絢奈は可愛くて……だが、自分の隣で幸せに笑う彼女が修への復讐を忘れていないことも知っていた。
彼女の瞳に暗いものを見つけた瞬間【僕は全てを奪われた】のファンディスクがフラッシュバックしてきて――そこでこのエロゲ世界の裏側を知ることに。

絢奈の止まってしまっていた時間を動かして、一緒に前に進みたい。
きっとそこに「自分」が転生してきた意味があるはず。

背徳で濃厚で、そして何より純粋なラブストーリー第２弾！

内容説明

エロゲの「寝取る男」に転生していた斗和。しかしゲーム開発前だというのに、ヒロインの絢奈は二人きりになると恋人のように甘えてくる。目を蕩けさせて甘い空気を醸してくる絢奈は可愛くて…だが、自分の隣で幸せに笑う彼女が修への復讐を忘れていないことも知っていた。彼女の瞳に暗いものを見つけた瞬間“僕は全てを奪われた”のファンディスクがフラッシュバックしてきて―そこでこのエロゲ世界の裏側を知ることに。絢奈の止まってしまっていた時間を動かして、一緒に前に進みたい。きっとそこに「自分」が転生してきた意味があるはず。背徳で濃厚で、そして何より純粋なラブストーリー第２弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

隣で幸せに笑うものの、絢奈が修たちへの復讐を忘れていないことに気づく斗和。彼女の瞳に暗いものを見つけた瞬間、エロゲ世界の裏側を知る第二弾。彼女は密かに自分を慕ってくれていても、ごく少数の周囲を除けば状況は変わらないまま。絢奈の止まってしまっていた時間を動かして一緒に前に進みたい。きっとそこに「自分」が転生してきた意味があるはずと信じて、斗和が何とかしようと抗う展開で、ひとまず何をしでかすか分からなかった絢奈と向き合えて良かったですけど、修や見たいようにしか見ない人たちとの対峙は今後の課題ということですね。

2023/07/02

[オセロ]

ゲームが始まる1年前の世界に転生し、未だに分からないことがありつつも少しずつ斗和と彩奈に何があったのかを知っていきながら斗和として絢奈と仲を深める主人公。そんな中で黒フードを被った彩奈の幻影が見えるようになったことになったことをキッカケに彩奈が斗和を苦しめた人達に復讐を計画していることに気付いて。夢の中で斗和に思いを託された主人公が止まっていた彩奈の時間を動かし出して無事結ばれる結末はなかなか良いものでした。とは言えまだまだ謎は残っているので続刊で明かされることを楽しみにしています。

2023/07/03

[紅葉]

１巻を超える展開はなかったがそれでも面白いと思えました。タイトルとは真逆の純愛ものとして素晴らしい本作。転生元の主人公との対話は印象的で、絢奈を闇落ちから救う展開はとても良かったです。１巻だけでは消化不良感が出ていたため、続きを読むことができてほんとに良かったです。

2023/12/29

[真白優樹]

闇を垣間見せる絢奈を救うための道を探す中、闇落ちした彼女の幻影が現れる今巻。―――凍り付いた時の針、動かし導け幸せへ。　何故彼女は復讐を志したのか、何故彼女は壊れてしまったのか。その辺りの事実に光を当てつつ、「斗和」に彼女の事を任された斗和が自分の思いを伝える巻であり、一つの関係が結実する巻である。闇へと向かう光ではなく、只の光の中へ向かう二人の関係。だけど一つ乗り越えれど、まだまだ取り巻く歪みは多し。果たして二人は今後、囲んでくる歪みをどう乗り越え未来へと向かうのか。 次巻も勿論楽しみである。

2023/07/17

[加賀ますず]

斗和として生きていくことに違和感もなくなり、アヤナの愛を受け入れて先へ進むことを決めた主人公。そして遂に彼女の抱える闇と向き合い、二人で幸せになるための答えを探し出す…。エロゲのプレイヤー視点では見えなかった人間的な闇と向き合い、復讐ではなく幸せになるために生きるという物語の根幹を描く。話の大筋はgood。しかしもう少し周囲のキャラの掘り下げや、エロゲ主人公の修の人間性の造り込みを深くしていればもっと人間味溢れる感じでこの作品のテーマもより肉感的になったのかなと感じた。兎に角このお話を描きって下さって感謝

2023/07/03