角川文庫<br> 鉄道無常―内田百〓と宮脇俊三を読む

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角川文庫
鉄道無常―内田百〓と宮脇俊三を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041137758
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

内容説明

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」と『特別阿房列車』に書いた、内田百〓。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」と『時刻表2万キロ』に書いた、宮脇俊三。鉄道に乗るという行為を文学に昇華させ、鉄道紀行の世界を拓いた2人は、時代とともに変わり続ける車窓風景に、人生と日本とを見た。2人へ憧憬の念を抱く鉄道好きの著者が、それぞれの著書を読み解いて描いた、渾身の評伝。

目次

鉄道紀行誕生の背景は?
生まれた時から「鉄」だった
人生鉄路のスタート地点
それぞれの新橋駅、それぞれの鉄道唱歌
「鉄道は兵器だ!」の時代へ
東京大空襲を生き延びて
敗戦の日の鉄道
新たなスタート
鉄道好きの観光嫌い
御殿場線の運命
抗い難いトンネルの魅力
鉄道の音楽性
酒という相棒
女と鉄道
誕生鉄と葬式鉄
曾遊、その喜びと悲しみ
旅を書く・内田百〓編
旅を書く・宮脇俊三編
子供の心、大人の視線
「時は変改す」

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。高校在学中より、雑誌にコラムを執筆。大学卒業後、広告会社勤務を経て、執筆に専念。『負け犬の遠吠え』(講談社文庫)で第4回婦人公論文芸賞と第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

54
宮脇さんの『終着駅へ行ってきます』は2010年に、百閒先生の『第一阿房列車』を2013年に、それぞれ初めて読み二人のファンになった。内田・宮脇両氏の鉄道紀行文について、これほど愛と尊敬を込めた解説本はないだろう。私も尊敬する二人のことを深く知ることができて良かった。日本の鉄道の黎明期を知る百閒先生。鉄道の隆盛から、赤字ローカル線の廃止や昭和62年の国鉄分割民営化を経て衰退していく姿を経験した宮脇さん。それでも鉄道旅は楽しいし、文化としての鉄道が存続することを願う。2025年最初の読了。2025/01/01

piro

39
内田百閒・宮脇俊三という鉄道紀行文学の両巨頭を通じ「鉄」の世界観を掘り下げる一冊。両者の鉄道への対照的な姿勢と共通する愛情がよくわかる興味深い内容でした。変化を好まない百閒と、変化を受け入れ味わう宮脇。稚気溢れる所は変わり無いものの、百閒の方がより子供染みていると言うか、純粋と言うか…。「鉄道は移動するために乗るものではない。景色を見て、様々な音を聞き…五感の全てを刺激される乗り物。」この一節にはとても共感します。この愉しみを知っていた二人だからこそ、鉄道紀行を文化にまで昇華させることができたのでしょう。2024/07/15

きあ

5
私が大好きな2人の作家をこれまた大好きな作家さんが解体新書してくれる。なんと神がかった書籍でしょう。文明と文化。わたしも目的もなくただ電車に乗りたいがために出かける乗り鉄なのでこの本でふむふむなるほど~がいっぱいでした。内田百閒・宮脇俊三の後に続くのは酒井順子であったみたいだ。これからも鉄道関係の本期待して待ってます!2021/12/18

agtk

5
内田百間と宮脇俊三の鉄道愛を比較し語る本。百間先生の著作は読んでいるので、大体のエピソードは知っていたが、やはりこの人は筋金入りだなぁと再認識。宮脇俊三はエッセイを一つ二つ読んだだけだったが、興味がわいた。読んでみたい。そして酒井順子さん。お二人の鉄道愛をよくまとめてある。二人への、そして鉄道への愛が伝わる一冊。なんにも用事がないけれど、鉄道に乗って出かけたくなった。2024/04/14

Ayumi Shimojoh

3
なんにも用事がないのに鉄道に乗っていた百間、文明ではなく、文化としての鉄道が立ち現れている。より速くより、より深くその地を感じるために鉄道に乗る、という鉄道趣味を育てた百間と俊三の著作を読み返すことで、レールに身を委ねる幸いを思い返したい2024/02/04

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