出版社内容情報
街を破壊するほどの凄まじい地震が江戸を襲った。
荒れ果ててしまった街を目の当たりにして、人々の心は不安に支配されていく……。
いまこそ〈よろず相談所〉のご隠居3人組が立ち上がるべき時だ!
街を騒がせる「八百屋のお七の幽霊」の正体を突き止めるため、3人は調査に動き出した。
内容説明
江戸で大地震が発生した。猛威を振るう津波と火事に、町は大きな被害を受けてしまう。深川でよろず相談所を開いていた藤村・夏木・仁左衛門の古なじみ3人組は、隠れ家にしていた“初秋亭”を避難場所として開放することを決めた。混乱の最中、町では不可思議な人相書が目撃されるようになる。なにやら、地震を起こした張本人を捜しているというが…。不屈のご隠居たちの生き様が心を震わす。夢中になれる時代活劇!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
27
2023年11月角川文庫刊。書き下ろし。新シリーズ5作目。通算11作目。前巻から1年1か月ぶり。極悪の膾、怪力の家、秘密の骨、幽女の鐘、の4つの連作短編。大地震に罹災した人たちを助けたり、事件を解決したりといつもにも増して忙しい。話としては、軽い目の謎解きで無難な展開が続く。というか、少し間延びしたような展開で、ちょっと退屈でした。2023/12/31
kazukitti
6
東北のあれがあってしばらくは地震復興系のエピソード含んだ作品結構出てたと思って、NHKの大河の便乗ってほどのもんじゃないのは事件の色合いだから当然だけど、そこに至る作家側の経緯(編集部からの依頼≒流行ものへの便乗商法以外)ってのは何だろうとは思うのね。前に島田さんなんかは福島だったかに知人かなんかがいて、そういう意味合いがあってみたいなのだと、まぁ単純に動機が分かりやすいなぁとは思うんだけど、風野さんはそういうのあったのかしらねぇとか思ったかな。時期的には能登なのかしら。2024/11/03
なんてひだ
5
もうすっかり夏木ニ左藤村のファンになりました。幼馴染みに水泳仲間に定年後に親しくなるのもいいかと。長く生きてきた経験から事件を解決できるのは年の功=人が生きていく1番大切な部分ってこと。歳をとるとか何もしないで生きてればいいとか間違えたことだし 自分だって歳とるかんね。お七の幽霊話がおみつだった、推理が進んで助けに行くけど無事で お七〜の掛け声が粋だね。虎山も甦るし新たな事件も続くし。能登半島地震があったばかりで東京にも100%地震が起きる中で こういう題材を取り上げた風野真知雄さんがお見事。あっ須賀川市2024/02/04
犀門
2
No.076★★★☆☆このシリーズは既に完結しているが、読み見逃しありが発覚し慌てて読んだ。まー、これまでの軽い調子で当たり障りなし。お疲れ様でした。2024/11/20
tama-nyan
2
いい感じになってきたよ2024/11/08
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