角川文庫<br> 喜べ、幸いなる魂よ

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角川文庫
喜べ、幸いなる魂よ

  • 佐藤 亜紀【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041137604
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第74回読売文学賞(小説賞)受賞作】18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。ヤネケとヤンは亜麻を扱う商家で一緒に育てられた。ヤネケはヤンの子を産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女たちが住まう「ベギン会」に移り住む。彼女は数学、経済学、生物学など独自の研究に取り組み、ヤンの名で著作を発表し始める。ヤンはヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、自立して暮らす彼女には手が届かない。やがてこの小都市にもフランス革命の余波が及ぼうとしていた――。女性であることの不自由をものともせず生きるヤネケと、変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするヤン、ふたりの大きな愛の物語。

内容説明

18世紀ベルギーのフランドル地方。商家の娘ヤネケとヤンは幼なじみ。実験好きの彼女に翻弄されるヤンだが、“性の探究”の結果、彼の子供を産んだヤネケが「ベギン会」に移り住んだと知り、驚く。そこでは単身を選んだ女性たちが、自立した生活をしていた。研究論文を彼の名で発表するヤネケと、平凡な家庭を望むヤン―そんな2人にフランス革命の余波が襲いかかる。時代の不自由さに屈さない輝きを描く、第74回読売文学賞受賞作。

著者等紹介

佐藤亜紀[サトウアキ]
1962年新潟県生まれ。91年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。2003年『天使』で芸術選奨新人賞を、08年『ミノタウロス』で吉川英治文学新人賞を、23年に本書で読売文学賞を受賞。16年に発表した『吸血鬼』と19年に発表した『黄金列車』はそれぞれTwitter文学賞国内編第1位を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Shun

36
ベルギー、フランドル地方の物語。18世紀のベルギーが舞台で、本作で描かれる群像劇はまさにこの地方で暮らしていた人々の生活に焦点を当て、日々の生活と仕事や信仰のかたちによって構成されている。話の中心は亜麻を扱う商家の娘ヤネケと幼馴染のヤンの視点によって成り、時代の荒波に翻弄されていった二人の生き様を通して歴史を知ることとなった。ヤネケは天才肌だが女性にとっては生き難い時代という事情もなんのその、その知性が屈することはなく飄々として実に好ましい。タイトルに込められた意味が少しずつ分かってきたような気がする。2024/03/07

olive

35
おぉぉー!神よ!?この物語のヒロインは、私が考えるヒロイン像を男性に与えているのではないか。いや、それは違う。ヒロインも主人公(ヒーロー)も男女という枠も、性愛という枠も取っ払って魂でつながるっていた一冊。驚いたのは、翻訳ものとは違うよね?まるで海外文学のような作品で最初はついていけるのか不安だったが面白かった♡LGBT、女性嫌悪、女性の自立、産業革命...さまざまなテーマが、人間ドラマと共に盛り込まれていて飽きさせないし読み応えありだった。2024/03/30

小夜風

15
【所蔵】頭が良過ぎる女性は火あぶりにされるようなそんな時代。今放送中のアニメ「チ。」にも描写されていて、ほんの少し前の時代まで女性には人権がない世界だったのだなと戦慄する。それが当たり前だった時代にそれを嘆くでも悲しむでもなく自分の好きなようにかなり上手く生きていくヤネケ。そんなヤネケに振り回されいろいろ飲み込みつつも卒なく生きるヤン。そんなふたりの子どもがあれ程の女性蔑視になるとは…今の時代にもこんな思考の男が何処かにいるのかと思うと恐ろしくなった。でも彼は母親の愛が欲しかったのかな…と気の毒になった。2024/11/23

glaciers courtesy

8
ドキュメントのように書かれる小説。やたらと人が生まれ、やたらと人が死ぬ。そして、生き残った者たちは老いていく。結局、あらゆる生物はそのようにしか存在し得ない。ただ人間には「このように生きよう」と腹を括る場面がある。主人公のヤネケはずいぶん若くに腹を括っているし、もう一人の主人公であるヤンは周りの状況に取り込まれ、流されるようにではあるが腹を括り、人生を選択していく。ヤンの子供の世代も同様だ。どこかで腹を括って、覚悟をして、強く生きる。僕の好みの小説ではないのだけど、最後まで読ませてしまう魅力は確実にある。2024/08/10

*takahiro✩

8
馴染みのない舞台設定で登場人物も多くて覚えられずなかなか読み難かったですが、若くして亡くなる人たちに胸が塞がれ、主人公ふたりの波乱万丈の人生が心に沁みる人生ドラマでした。教科書の中の存在でしかなかった産業革命やフランス革命の周辺にはこのような社会があり、翻弄された人々がいたと気づかされ、とても良い読書になりました。道がわからなくなって帰れず泣いている大人なんて幾らでもいるだろう…まったくそのとおりです。終盤を一気に読んでしまったので、もう一度じっくり読んでみたいと思います。2024/05/23

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