出版社内容情報
考古学会の新進として注目されていたZ大助教授・江村宗三は、松山の老舗商店に嫁いだ元兄嫁の美奈子と度々逢瀬を重ねていた。しかし、2 人で計画した瀬戸内海旅行の中で、美奈子は宗三に妊娠を告げる。「もう松山には戻れないわ。あなたなしには生きてゆかれなくなったわ」……子を産む決意だというが、それは宗三の学界からの追放を意味した。宗三は美奈子の殺害を計画するが――。男女の愛憎心理を鋭くえぐる松本清張の傑作長編推理。ほか一遍収録。
内容説明
気鋭の考古学助教授・江村宗三は、松山の老舗洋品店に嫁いだ元兄嫁・美奈子と密かに逢瀬を重ねていた。肉欲だけの関係を理想に感じる宗三だったが、2人で計画した瀬戸内での旅行中、美奈子に妊娠を告げられる…。不倫が明らかになれば学者としての出世の道は途絶える。不安と疑惑に満ちた旅路の中、醜聞発覚を恐れた宗三は美奈子殺害を決意するが―。男女の愛憎心理を鋭くえぐる傑作長編他1編を収録。
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年、福岡県生まれ。印刷工を経て朝日新聞西部本社に入社。53年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。56年、朝日新聞を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。社会派ミステリーを始め、歴史・時代小説、古代史・近現代史の論考まで執筆は多岐にわたる。作家生活約40年の間に、随筆や日記も含めて約1000編の作品を発表し、編著も含め約750冊の著書を刊行した。92年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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