出版社内容情報
「なごり雪に願い事をすれば叶うって、小学生の頃に読んだ本に書いてあったの」トップモデルの海斗に密着取材するため、スイスを訪れたファッションライターの小野寺古都。季節外れのなごり雪が舞うチューリヒで、古都は露悪的に振る舞う海斗の真の姿を探ろうとする。やがて似た者同士の2人は惹かれあうが、幸せも束の間、海斗が交通事故で半身不随となってしまった。死を望む海斗と、生を望む古都。二人の愛の行方は?
内容説明
「なごり雪に願い事をすれば叶うって、小学生の頃に読んだ本に書いてあったの」トップモデルの海斗に密着取材するため、スイスを訪れたファッションライターの小野寺古都。季節外れのなごり雪が舞うチューリヒで、古都は露悪的に振る舞う海斗の真の姿を探ろうとする。やがて似た者同士の2人は惹かれあうが、幸せも束の間、海斗が交通事故で半身不随となってしまった。死を望む海斗と、生を望む古都。2人の愛の行方は?
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
37
こういったテーマの本とは知らずに読みました。スイスの「自殺幇助団体」は、以前テレビの密着取材で知っていました。それだけに、自分の力ではどうにもならない余命と、他の人の手助けがあれば生きていくことは出来る命とは違うと痛感。途中まで、何かというと大声になる古都さんが苦手でした。大声は周囲の人を萎縮させる力があるから。しかし、そのつよい力があったからこそ、車椅子テニスプレイヤーとしてパラリンピックを目指せる選手となった海斗さんがいます。ところで、介護はプロに任せる方が良いということまで書いて欲しかったです。2024/04/20
あっ!chan
21
物語は王道のラブストーリ…最後はお約束の涙腺決壊でした。あたりまえの幸せを失った時、人は冷静さを失い、その時の感情と立場の違いで正論をぶつけ合い傷ついてしまう。キャラとはいえ主人公が幾度も「絶対に…」と口にするたびに、彼女の気持ちに嘘はないだろうけどひいてしまった。生きる希望と絶望は当事者しかわからないのだから、生きる権利と同様に死ぬ権利も認められても良いかもと…当事者になっても多分答えは見つからない。2024/05/31
ミクロかめ
8
合わなかったかも。。新堂さんの本は、数年前は面白いと思ったのだけど、年齢のせいかな…同じことの繰り返しかと思ったら急に展開が進んだり。あと、やたらと話を遮る描写があったのが気になった。読みやすくはあったけれど。2024/12/16
佳月
3
なんだか半世紀前の少女漫画を読んでいるようだった。二人の純愛を描くために重いテーマを当てたのだと思うが、俄然、古都の人物像が社会人として到底受け入れられない描かれ方をされているせいで、本来もっと考えさせられるテーマのはずが薄っぺらいものになってしまい、台無し。もったいない。2023/10/10
みっちゃん
2
すごい、素敵でした。 続きが読みたくて気になって早くよめました。 2023/05/09