出版社内容情報
息子に家督を譲り隠居した、元南町奉行所の同心・成島外記。裏長屋でひとり気ままな生活を目論むが、訳ありの住人たちに振り回され……。「秘剣の名医」の著者、新シリーズ!
内容説明
身請けされた吉原の花魁の脱出を手伝ってほしい―。南町奉行所の同心を長年勤め上げ引退した成島重行は、南茅場町の長屋で隠居生活を始めた矢先、さまざまな問題を持ち込まれた。内役勤めで定町廻り同心のような華やかな活躍と無縁だった重行は、周囲の期待に戸惑いを隠せなかったが、密かに稽古を続けていた分銅鎖を武器に護衛役を引き受ける。果たして重行は花魁を無事に旦那のもとへ届けることができるのか?
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。97年に『算学奇人伝』で第6回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひ ろ
11
★★★☆☆2025/03/14
Abercrombie
3
それなりの話。気楽に読めるけど、内勤一筋だった町奉行所の元同心が、隠居した途端に分銅鎖を振り回して大暴れするのは、ツッコミどころしか感じない。2023/10/16
あき
3
設定・キャラも良いし、話の筋立てもなかなか面白い。ところどころに入ってる江戸の蘊蓄もクドくなりすぎない、ほど良い量に抑えられてて良い感じ。ただ面白かったのは間違いないんだけど、ちょっと文体にクセがあるというか、語り口に馴染むまでに時間が掛かったかなー。最後の方では気にならなくなってたし、内容的には楽しく読めたんで、シリーズ化するなら次も読むと思う。2023/08/03
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