彼女が探偵でなければ

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041134771
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

森田みどりは、高校時代に探偵の真似事をして以来、人の〈本性〉を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。〈子どもたち〉をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか。痛切で美しい全5編。

内容説明

高校時代に探偵の真似事をして以来、森田みどりは人の“本性”を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。“子どもたち”をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか―。痛切で美しい全5編。

著者等紹介

逸木裕[イツキユウ]
1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。2016年『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。22年「スケーターズ・ワルツ」で第75回日本推理作家協会賞“短編部門”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

228
人の心は簡単にわからないが、放置すれば誤解が誤解を呼び暴走へ突き進んでしまう。現代人にはよくある話だが、深く考えて真実を追求する森田みどりが探偵でなければ、少年たちは取り返しのつかない道へ突き進んでいた。彼女のおかげで彼らは父親の真実を知り、詐欺に加担せずに済み、殺人を犯す寸前で止め、逆差別を作り出した事実に向き合った。みどり自身はそんな自分を父に似ていると忌避していたが、最終編で父もまた同様に人を救っていたと知り自分は間違っていなかったのを悟る。みどりが人を救い、自分も救われる物語が深い感動をもたらす。2024/10/18

hiace9000

171
主人公は探偵・森田みどり。分からないことや謎、どこか違和感のあるひっかかりは解明せずにはいられない―。家庭を持ち二児の母となってもその衝動は抑えきれない。探偵として有意な「能力」は、自分ではどうしようもできない「特性」ですらある。探偵小説ではカリスマ的探偵の孤高性を強調するものは多い。だが今作では探偵である自身の持つ特異な能力とそれよって説いてはいけない秘密=真実を暴いてしまうことが招く結末に焦点を当てる。連作の短編、視点人物を変えていくことも主人公の造形に奏功している。探偵小説では出色の作品だと思った。2025/06/10

hirokun

114
★4 五つの短編集で、各作品にそれぞれのテーマが設定されており、社会派から親子関係まで幅広い。推理小説の範疇に入る作品なのだろうが、ヒリヒリ感はなく、何かしらほっとした安らぎを伴いながらの読書が出来た。文章、ストーリーに必要以上に凝ったところもなく素直に表現されており、頭にサッと入ってくる感じは実に心地よい。2024/11/03

みかん🍊

92
父の探偵事務所で女性専門の部署で課長をしているみどりは何か気にかかったらとことん調べずにはいられない、時に異常に執着する父を持ち同じ様に時計に執着してしまう少年、知らない間に犯罪に巻き込まれそうな少年、離婚した母親から誘拐した実の父親を憎む少年、日本に住むクルド人の少年、同じ様に物を調べる事に執着する息子を心配しつつ、父の長幼馴染みの母子関係が気になる5つのエピソード、子どもを夫に任せてまで調査にのめり込む自分を普通じゃないと危うさを感じつつ母親とし悩むが、なんとかなるさと言う父親の言葉が頼もしい。2025/01/11

itica

75
「五つの季節に探偵は」の続編。探偵として依頼された話もあるが、ほとんどは主人公みどりが遭遇した(首を突っ込んだ?)事件や謎の話だ。家族を犠牲にしている後ろめたさを感じながらも、生まれながらの探偵気質のみどりの推理力が光る短編集だった。「陸橋の向こう側」「太陽は引き裂かれて」は胸の痛みを覚えたが、強く印象に残っている。 2024/10/08

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