不器用で

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不器用で

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041131138
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

年間100 冊を読破、無類の読書好きとして知られるニシダがついに小説を執筆。
繊細な観察眼と表現力が光る珠玉の5篇。

【収録作品】
「遺影」
じゃあユウシはアミの遺影を作る担当な――。中学1年の夏休み、ユウシはクラスでいじめられている女子の遺影を作らなくてはいけなくなった。
貧しい親のもとに生まれてきたアミと僕とは同じタイプの人間なのに……。そう思いながらも、ユウシは遺影を手作りし始める。

「アクアリウム」
僕の所属する生物部の活動は、市販のシラス干しの中からシラス以外の干涸びた生物を探すだけ。
退屈で無駄な作業だと思いつつ、他にやりたいこともない。同級生の波多野を見下すことで、僕はかろうじてプライドを保っている。
だがその夏、海釣りに行った僕と波多野は衝撃的な経験をする。

「焼け石」
アルバイト先のスーパー銭湯で、男性用のサウナの清掃をすることになった。
大学の課題や就職活動で忙しいわたしを社員が気遣って、休憩時間の多いサウナ室担当にしてくれたらしいのだが、新入りのアルバイト・滝くんは、女性にやらせるのはおかしいと直訴したらしい。
裸の男性が嫌でも目に入る職場にはもう慣れた、ありがた迷惑だと思っていたわたしだったが――。

「テトロドトキシン」
生きる意義も目的も見出せないまま27歳になり、マッチングアプリで経験人数を増やすだけの日々をおくる僕は、虫歯に繁殖した細菌が脳や臓器を冒すと知って、虫歯を治さないという「消極的自死」を選んでいる。
ふと気が向いて参加した高校の同窓会に、趣味で辞書をつくっているという咲子がやってきた。

「濡れ鼠」
12歳年下の恋人・実里に、余裕を持って接していたはずの史学科准教授のわたし。
同じ大学の事務員だった彼女がバーで働き始めてから、なにかがおかしくなってしまった。
ある朝、実里が帰宅していないことに気が付いたわたしは動転してしまう。

著者等紹介

ニシダ[ニシダ]
1994年7月24日生まれ、山口県宇部市出身。2014年、サーヤとともにお笑いコンビ「ラランド」を結成。『不器用で』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

101
この芸人さんはあまり知らなかったけどこの本はすごく良かった。本好きの芸人さんということで言葉の引き出しがすごく多く読んでいて飽きなかった。プチ同窓会みたいな会場で遅れてきた女子に対して、脇の下のあたりの皮膚が冷ました湯葉みたいにくたびれているのがちらりと見えた。とかそんな感じの文章が多く何か癖になる本だった。ニシダさん自身も不器用なのか不器用な人の描写がリアリティだった。2023/12/29

あちゃくん

35
思ったよりも何倍も良かった。言葉や表現を丹念に吟味している感じがして良かった。2023/09/13

さぁとなつ

30
40頁余りの短編5編からなる。どの主人公も生き方が不器用。「遺影」今からすることを考えると、身体中の筋肉がむず痒くなって走る以外なかった「アクアリウム」波多野に人間らしい優しさがあるという事実が僕にとって、受け止めきれないほどの苦痛を生んだ。あいつは僕よりも下に位置すべき人間だと思っていたのに「焼け石」自分が心を許していない水気がこんなにも不快だとは、この仕事をするまで気づかなかった「テトロドトキシン」自家製の毒を口で作ってる「濡れ鼠」好きと口にしたのははじめてかもしれない。敗北感。不思議とすがすがしい。2024/02/07

まる子

26
「鬱屈した日常を送るすべての人に突き刺さる」小説だと内容説明にはかいてあるけれど、自分は鬱屈してないか ら?刺さりはしなかったけれど、芸人さんが書いた初の小説としては良く出来ている文章だと感じた。事件が起こるわけではなく、日常にある出来事を書かれていて。タイトルの通りかな、それぞれの主人公は普通だけれど不器用さも持ち合わせていた。そんなラランド、ニシダさんの本。2023/10/16

mincharos

23
芸人ラランドのニシダさんが書いた初の短編小説。文章もきれいで各章の着眼点もいいなって思いました。純文学が好きって知って納得。どの作品も主人公がすごく不器用。「テトロドトキシン」のあえて虫歯を治さずに消極的な自死を望む男。唯一の趣味がSEXの経験人数を増やすこと、らしいんだけど、沢山の女性に虫歯をうつしていたかと思うとゾゾゾってなった・・・最後の「濡れ鼠」は大学教授と12歳年下の女の子実里との恋愛話。実里がバーで働き始め、ほぼ真逆の生活ですれ違い。嫉妬に狂う主人公の最後のラストが面白かったな~2024/03/14

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