出版社内容情報
重役室にいる折井の耳には、奇妙な口笛が聞こえてきた。不思議に思い窓を開け、身を乗り出した彼はなんと胸をナイフで刺されて殺害された! 同僚を殺害された三津木俊助は怒りもあらわに復讐を誓った……。
内容説明
新日報社の重役室に一人取り残された折井の耳に、奇妙な口笛が聞こえてきた。不思議に思い窓を開け、身を乗り出したかと思うと、彼は悲鳴を上げのけぞるようにして倒れた。その胸には鋭利なナイフが深々と突き刺さり、そこから真っ赤な鮮血が!部下を殺害された三津木俊助は怒りをあらわにし、恐るべき殺人鬼・幽霊鉄仮面への復讐を誓った…。鉄仮面が立て続けに予告殺人をする目的とは。サスペンス豊かに描く傑作長編推理!
著者等紹介
横溝正史[ヨコミゾセイシ]
1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説雑誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)『獄門島』『悪魔の手毬唄』などの名作を次々と発表。76年、映画「犬神家の一族」で爆発的横溝ブームが到来。今もなお多くの読者の支持を得ている。81年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寝落ち6段
14
由利麟太郎シリーズ。冒険活劇で、動機やトリック、人間関係よりも、スピーディーさやスリリングさを求めた作品である。だから、とてもご都合主義で、唐突に場面が転換し、超人しかでてこない。こういう時の怪人のバイタリティーはすごい。誘拐、救出、誘拐、救出を繰り返す展開が、少々冗長に感じるが、おそらく映画や漫画にした時に映えることだろう。2024/03/12
@
3
昭和56年9月20日初版発行・令和4年12月25日改版初版発行(文庫880円、Kindle版862円) 2023/12/02
まめやっこ
1
なに、この終わり方?がんばって読んできたのにこんな尻切れトンボ…。横溝先生は熱でも出てたんだろうか。「お?」と思って楽しく読めたのは始まりから1/3くらいか。若い女二人の誘拐→保護を繰り返しピーチ姫を彷彿とさせる。「八つ墓村」の鍾乳洞をうろつくシーンなんて読んでてちっとも退屈しなかったけど、こちらの探検はもうダレてダレて…。先生もひどいけど担当編集さんもひどいぞ、こんな作品。2023/02/03
はるみそ
0
ハラハラドキドキしました。しかし、これはミステリー×冒険小説と言える気がします。2024/11/02
そーだ
0
よ5-722023/06/28
-
- 和書
- CBT病理アトラス