出版社内容情報
「雨がくると、覚悟をしなけりゃいけない。家族がひとり、へることを」。
大人たちの不吉な噂話を聞いたハランの家に、ひとりの男が訪ねてきた。雨をつれて――。
しばらく泊めることになった旅人をハランは警戒し、
噂を知らないはずの兄や姉の態度もどこかおかしい。
祖父と両親は一見いつも通りにふるまっているけれど……。
男の目的が明らかになったとき、家族は何を選び取るのか。
『通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする』改題。
内容説明
「雨がくると、覚悟をしなけりゃいけない。家族がひとり、へることを」。大人たちの不吉な噂話を聞いたハランの家に、ひとりの男が訪ねてきた。雨をつれて―。しばらく泊めることになった旅人をハランは警戒し、噂を知らないはずの兄や姉の態度もどこかおかしい。祖父と両親は一見いつも通りにふるまっているけれど…。男の目的が明らかになったとき、家族は何を選び取るのか。
著者等紹介
沢村凛[サワムラリン]
1963年広島県生まれ。鳥取大学農学部卒業。91年に日本ファンタジーノベル大賞に応募した『リフレイン』が最終候補となり、作家デビュー。98年、『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。骨太な人間ドラマで魅せるファンタジーや、日常のひだを的確に切り取るミステリーなど、様々な世界を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミナ
5
2ヶ月連続刊行とかいうから話何か絡むのかと思ったら全くだった。雨が来ると家族が減るなんておどろおどろしくてミステリーな感じの始まり。ミステリー苦手な私としては世界が見えてくるまで面白さがよくわからなかったけど、最後は面白かった。2023/04/08
灰音
4
6人家族のもとに、謎の男 スオウがやってくる。 世界は4つに分かれていて、そのうちの一つがココで、スオウは何者なのか 家族と関わりながら、徐々に明らかになる情報がすごい2024/03/20
かえなつ
2
4つに分断された世界。はじめ、どんなストーリーなのか探り探りでしたが、理解の章からは話が見えてきて俄然興味深く読むことが出来た。ここで描かれた世界はいつかの未来に人類がたどり着く現実になっているかもと思ってみたり…。2025/06/15
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