出版社内容情報
「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。
忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。
この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、
一家に伝わるおぞましい慣習と殺意に満ちた怪奇現象の数々を目の当たりにする……。
記録されることを幾度も拒んできた戦慄の体験談「母様の家」と「花嫁の家」。
多くの読者を恐怖の底へ突き落とした怪談実話がついによみがえる。
※本書はMF文庫ダ・ヴィンチより刊行された『拝み屋郷内 花嫁の家』の新装版です。
内容説明
「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」―。忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、一家に伝わるおぞましい慣習と殺意に満ちた怪奇現象の数々を目の当たりにする…。記録されることを幾度も拒んできた戦慄の体験談「母様の家」と「花嫁の家」。多くの読者を恐怖の底へ突き落とした怪談実話がついによみがえる。
著者等紹介
郷内心瞳[ゴウナイシンドウ]
1979年、宮城県生まれ。郷里で拝み屋を営む。2013年、「調伏」「お不動さん」の2作で第5回『幽』怪談実話コンテスト大賞を受賞。受賞作は『怪談実話コンテスト傑作選お不動さん』に収録されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
69
これは評判通り本当に怖い😱途中止めするのも何だかイヤで夜中に一気読みしてしまったが、夢見が悪そうでかなり後悔💦拝み屋・郷内さんが目の当たりにした戦慄の体験談「母親の家」と「花嫁の家」の記録。読んでいく内にバラバラだと思っていた怪談たちが1本に集約されていく様には背筋が凍った。全然終わらない恐怖の連鎖とその元凶に関わり狂っていく人間たち。思い出すと鳥肌が立つのでこの本はしばらく封印しておく予定。次は楽しい本を読みたい。2023/01/17
ヒデキ
67
著者の他の本の中でも時々出てきた一冊 一日で一気に読んでしまいました。 この話に出てきたエピソードが、ドラマで映像化された話もあり、これが、元の話だったのかと思って読んでいました。 色々なエピソードが、これでもかと思うくらいに繋がってしまうことにビックリすると共に色々な人の業というかしがらみが、見えてイヤな気持ちにさせてくれます。 しかし、しかし、 一番に恐ろしくなってくるのが、怪談や因縁も全て飲み込んでいってしまう災害という存在でした。 2022/12/06
眠る山猫屋
64
再読。当時は入手困難で、本当に偶然(ボロボロの古書を定価くらいで)入手したんだっけかな。地味に生きるをモットーにしていた頃の(笑)郷内さんが出くわしてしまった10万分の1の悪夢。前半の人々を狂わしていく“母さま”。見る者によって違って見える存在が子供たちの人生を歪めていく。千草さんが切ない。繋がる因果が絡みに絡んで全て集約されていく様は圧巻。後半にも及ぶ呪いの連鎖に絡め取られた一族が秘匿していた花嫁の木乃伊の呪いもイヤな流れだったな。呪っていたのはどちらだったのか。祟っていたのはどちらだったのか。2022/10/30
Kazitu
62
夏に向けて寒くなる一冊😅怪談実話と言っているが、実際にこんなことがあったら事件ではないのかなと疑問。おぞましく、悲しみもあり…。 犬神家の一族っぽい、古い慣習、その他いろいろ。2023/06/12
坂城 弥生
51
怖かった…別々の話だと思って読んでいたのが根っこの部分で繋がってるのとか怖い…2022/12/22