出版社内容情報
「これは、わたしが小学校の、高学年だった頃の話です」――少女が雑誌に寄稿した、ある家族を襲った不気味な怪異の記録。悪化していく一方の父の怪我、何者かに乗っ取られ不気味な笑い声をあげる妹。そして親類たちの死。霊能者“マツシタサヤ”によって怪異は鎮められ、記録は締めくくられる。だが、この投稿を皮切りに、マツシタサヤを巡る不可解な記録が世に溢れはじめ……(澤村伊智「サヤさん」)。
同窓会をきっかけに、故郷の実家に泊まることになった「私」。すでに実家には誰も住んでおらず、何も無い家に過ぎないはずなのに、「私」以外の何者かの気配が段々と濃くなっていく。居間にたたずむ邪悪な笑みをたたえた阿弥陀如来像、座敷の布団の中で蠢くモノ、そして――。忌まわしい記憶とともに、何かが迫ってくる(三津田信三「何も無い家」)
ホラー界の巨星、三津田信三が、屈指のホラー小説の名手七人それぞれに相応しいテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を」と依頼して編まれた戦慄のアンソロジー。
内容説明
最も怖いと思う怪談をお寄せください―三津田信三が声をかけた名手たちが集結。七つの最恐が語られる。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞
加門七海[カモンナナミ]
東京都墨田区生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、作品にもそれらの知識が反映されている
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年『魔界行』がベストセラーとなる。以後、SF、ホラー、ファンタジー、伝奇など幅広いジャンルで活躍
澤村伊智[サワムライチ]
1979年大阪府生まれ。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞“大賞”を受賞。19年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞
霜島ケイ[シモジマケイ]
大阪生まれ。『出てこい!ユーレイ三兄弟』でデビュー。ファンタジーとホラーのジャンルで活躍。「霜島けい」の別名義がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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