出版社内容情報
円堂 豆子[エンドウ マメコ]
著・文・その他
toi8[トイハチ]
イラスト
内容説明
貴人が集う帝のお膝元、鳳凰京。この都は、呪術と学識をもって呪いや病を祓う呪禁師に守られている。呪禁師を目指し、見極め試験の真っただ中にいる少女緋鳥は、孤児の頃に守護の才を見込まれ拾われた、類い稀な存在だった。ある日、彼女は警備の厳重な宝物殿から毒薬が盗まれていることに気づく。行方を調べ始めたところ、命を狙われ、皇子暗殺未遂事件の犯人と疑われてしまう。見習い少女は、鳳凰京の悪と呪いを祓えるか…!?
著者等紹介
円堂豆子[エンドウマメコ]
第4回カクヨムWeb小説コンテスト・キャラクター文芸部門特別賞を受賞した『雲神様の箱』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
74
藤原京や平城京のような古代日本の都を思わせる鳳凰京を舞台にした物語。主人公は呪禁師見習いの少女緋鳥。その師匠で育ての親の白兎や、萩峰家の貴公子玄継や神童と呼ばれる綾皇子など一癖も二癖もある登場人物が沢山登場し楽しく読みました。立太子目前の内親王がどんな人なのかも気になるし、続きを読みたいです。2022/09/15
真理そら
66
平城京的な鳳凰京を舞台に新米の女呪禁師・緋鳥が駆け回る物語。師匠であり育ての親的な存在でもある呪禁博士・白兎のキャラがいい。なぜか踊りの師匠の女形を思い浮かべてしまった。長屋王を想起させる綾皇子なども登場して(たぶん)シリーズの幕開けとしては引き込まれる和風ファンタジー。緋鳥が薬師として頑張っている部分の描写も好きだ。2022/09/26
はつばあば
47
読み友さんが献本で頂いた御本。運というより当たり籤には縁の無い私。年末ジャンボ籤にでも・・と思うが買わにゃあたりませんよね(^_^;)。表紙のお嬢さん二人、美人ですなぁと思ったのに後ろのお方は「ヒトリ・緋鳥」の字名付け親で師匠。?おっさんであっても呪禁師は美貌なんです(ーー;)。陰陽師の登場前から貴族って鼻持ちならない輩が多かったんですね。呪禁師の見習い少女が師匠や鳳凰に愛されて、鳳凰の京・・日ノ本の国を、鼻持ちならぬというより民を守らぬ政治家達から守って欲しいと切実に今の世だからこそ願う。2022/09/05
セシルの夕陽
44
献本で当選した本書。古代日本ファンタジー。呪禁師の技である、持禁、祓いなどの話や、物語りの設定は面白かった。んが、主人公の少女:緋鳥(ひとり)に魅力を感じなく残念。本書の対象年齢は中高生? 等身大で親近感をもてるように描いているのかもしれないが、師匠や大先輩にあたる人にタメ口。言葉遣いが汚い描写、、、短気で素行が悪いことも律して修行していかないと、すっかり大人の私には読み進めるのが辛かった💦2022/09/19
よっち
42
孤児の頃に守護の才を見込まれて拾われて、呪術と学識をもって呪いや病を祓う呪禁師の見習いとなった緋鳥が、秘められた力で鳳凰京の悪と呪いを祓う和風ファンタジー。警備の厳重な宝物殿から毒薬が盗まれていることに気づいた緋鳥が、その行方を調べ始めて命を狙われ、皇子暗殺未遂事件の犯人と疑われてしまう展開で、若さゆえに貴族と衝突したりもしましたけど、鳳凰と心を通わせたりその力の片鱗を見せる緋鳥には荒削りな魅力があって、師匠の白兎にフォローされながら事件を解決してゆく展開はなかなか面白かったです。続巻にも期待しています。2022/09/21