出版社内容情報
冬の北海道・札幌。『くま弁』に建て替えの話が持ち上がったある日、
昔伯母が埋めたタイムカプセルを探しているという女性が訪れる。
彼女が手にする伯母宛ての年賀状には、確かに『くま弁』の住所が記されていた。
しかし常連の蟻塚は幼い頃に熊野家で食べたポテトサラダの味を強烈に覚えており、
ここはずっと熊野家だったと譲らない。蟻塚は自分の記憶が正しいことを証明するため、
ユウに思い出の味を再現してほしいと言い出して……?
内容説明
冬の北海道・札幌。『くま弁』に建て替えの話が持ち上がったある日、昔伯母が埋めたタイムカプセルを探しているという女性が訪れる。彼女が手にする伯母宛ての年賀状には確かに『くま弁』の住所が記されていた。しかし常連の蟻塚は幼い頃に熊野家で食べたポテトサラダの味を強烈に覚えており、ここはずっと熊野家だったと譲らない。蟻塚は自分の記憶が正しいことを証明するためにユウに思い出の味を再現してほしいと言い出して?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
218
今回は、ちょっとした“くま弁”の歴史を垣間見れて良かった。創業以来変わらぬ味も良いけど、時代に合わせて少しずつ味を変えるのも続けるためには大事だなと思う。雪緒と粕井もいろいろあったけど、雨降って地固まるといったところかな。ユウ君と千春もね。めでたいことはいいことだ。それにしても、なんだこの終わり方は…。宅配篇も一区切りということなのか。新たな登場人物で新章突入なのかな。うーむ、終わり方にモヤモヤしてしまった。2022/05/08
ツン
110
ロミジュリな話が一番好きでした。このシリーズが終わっちゃったみたいで残念だけど、Owlさんとの会話に立ち帰って、自分の気持ちに気づけたのはよかったです。それにしても、前シリーズはくま弁の二人の新婚のところを飛ばしちゃうのと思ったら、今度もそこを飛ばしちゃうの??という。。でも、次のシリーズがあるといいな。2022/05/08
ジュール リブレ
90
宅配便編4作目。スムーズに進んでいた人生も少しずつ変化していく。宅配を通じて、人との触れ合いを通じて、自分に向き合い、新たな自分に進化していく。変わらずにいるクマ弁もどんどん美味しくなっていく。一歩前に進もう。そう思うのは自分自身、ですね。2022/05/02
オセロ
85
作者さん10冊目はしあわせ宅配篇の完結刊。 叔母のタイムカプセルを探す女性、いつも留守のお客さんとお品書きでのやり取り、険悪な親を和解させてほしいという結婚直前の幼馴染。どの話も心温まるものがありつつも雪緒の悩みに関係していて。くま弁での経験が彼女の恋と夢を後押しするのは良い結末でした。2024/02/27
じょんじょん
51
セカンドシリーズの4巻目。シリーズの最終巻だが、なかなか読み進まなかった。優しいシリーズなのに読みにくさだけが、残る一冊となってしまった。ハートフルも受けてがハートフル受け取り状態にいないとだめなのだろうか。2023/02/16