角川ホラー文庫<br> こわい本〈11〉猫

電子版価格
¥1,078
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川ホラー文庫
こわい本〈11〉猫

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041123485
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

猫嫌いの城主の長男・秀信が残虐な仕打ちを繰り返す「猫面」。加賀の領主は娘の雪姫を毒殺。姫が最期に彫った猫の置物が、現代の加賀家末裔の庭から掘り起こされると異変が……「ねこ目の少女」。城主・柴田勝之進は医師の竹庵に腹を立て、一家全員を殺害。竹庵の飼い猫のクロは柴田家への報復を誓う。時を越え、クロの復讐劇が始まる「黒いねこ面」。書籍収録初の「黒ネコクロベエのゆいごん」の計4作を収録したスペシャル編集版。
時を超え、猫たちの
復讐が始まる――
「こわい本」シリーズ初登場、“猫”の巻!

内容説明

猫ぎらいの城主の長男・秀信が残虐な仕打ちを繰り返す「猫面」。加賀の領主は娘の雪姫を毒殺。姫が最期にほった猫の像が、現代の加賀家末裔の庭から掘り起こされると異変が…「ねこ目の少女」。城主・柴田勝之進は医者の竹庵に腹を立て、一家全員を殺害。竹庵の飼い猫のクロは柴田家への報復を誓う。時を越え、クロの復讐劇が始まる「黒いねこ面」。書籍収録初の「黒ネコクロベエのゆいごん」の計4作を収録したスペシャル編集版。

著者等紹介

楳図かずお[ウメズカズオ]
1936年、和歌山県高野町に生まれ、奈良県五條市で育つ。小学校4年生で漫画を描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版し、デビュー。『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、“ホラー漫画の神様”と呼ばれる。『漂流教室』ほかで小学館漫画賞受賞。一方、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮。作中のギャグ、“グワシ”は社会現象となった。このほか、数多くのヒット作を生み出す。その他、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、様々なジャンルで活躍中。2018年、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」受賞。また同年度、文化庁長官表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

75
第10巻「顔」と同時発売になった第11巻「猫」。角川ホラー文庫のオリジナル編集。2022年2月22日のスーパー猫の日の発売だったのだが、猫好きには耐えられないような残酷描写の連続。ページをめくった途端に串刺しにされた猫たちが😱。この「猫面」は映画「世界残酷物語」が大ヒットした頃に描かれたようで、決定版の残酷描写を目指したらしい。確かに拷問も含めて残酷描写が続き目を背けたくなるほど。他の漫画は時代を超えて猫の怨念が襲いかかる恐怖がいっぱい。楳図さん猫が嫌いなのかと思ったら、後書によると大好きなんだとか。2022/03/06

鱒子

64
今回は「猫」がテーマ。かねてより噂には聞いていた 赤んぼう少女 じゃない方の「たまみ」(黒いねこ面)が載っていてとても嬉しいです。「猫面」凄まじい漫画でした。全10巻刊行予定の11巻目ですが、果たして12巻も出るのかな?巻末寄稿は綾辻行人さん。2022/03/18

Vakira

47
【楳図かずお追悼読書】第8弾。こわい本11最終巻。今回のテーマは「猫」です。猫目小僧に会えるかしらなんて思いながら読み出すとそれは勝手な思い過ごし。読み出しはちょっと辛い。猫がかわいそすぎ。猫の怨念は猫にひどい仕打ちするから呪われるんです。そして猫殿対決。そうそう、やっぱし、怖いのは猫の怨念より、人間の狂気だよね。この作品集は以前の怖い本企画で却下された猫関連の短編。今読めて嬉しい。楳図さん自身は猫好きだそうで、ラストの解説が面白い。猫もおならをしますが、「クサ」て言うと申し訳なさそうな顔をするそうです。2025/01/17

あたびー

32
楳図先生はむしろ猫はお好きなのだそうです。そしたらこんなに猫をイジメるシーンをたくさん描くのはお辛かったのじゃないかしら。「猫面」猫嫌いで猫を虐殺する城主に生まれた世継は猫そっくり。狙いを定めた腰元を妻にするために残虐非道な仕打ちを。これでもかと繰り返される迫力のある残虐シーンにちょっと消化不良気味です。「ねこ目の少女」また猫嫌いの城主に猫そっくりの娘が。時代は下って子孫に降りかかる猫の呪い。2022/03/10

ぐうぐう

31
猫がテーマとなる『こわい本』11巻。冒頭に配置された「猫面」が、とにもかくにも凄い。猫を嫌う城主が猫を殺しまくった挙句、生まれた息子が自分が殺した猫そっくりの顔であるという因果。読み進めていくと、猫の怨念というよりかは、美醜についての物語のように思えてくるが、読み終えるとそうでないことがわかる。残虐性に抵抗し、敵を倒す過程でおのれが残虐性に呑まれてしまう皮肉な展開は、まさしく人の弱さや愚かさを描いている。そんな中にあって、梓のまっすぐな愛に人間の救いを感じるのだ。2024/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19269779
  • ご注意事項

最近チェックした商品