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出版社内容情報
『これより「革命」を開始します』――過去なき少年レンが禁書の主であるアンネと共に、学園に潜む仇を捜す最中、突然に事件は起こった。『ある者』を求めて学園を占拠した脱獄魔導士らとの戦いがはじまる――。
内容説明
『無限図書館』に通うレンは、世界を破滅に導く“禁書”を行使するアンネと出会う。彼女と共に学園で事件を起こしていた禁書使いリシェルを倒し、平和な日常を謳歌していた。しかし、そんな平穏も束の間。突如、激しい爆音と共に凶悪な犯罪者が収監される『図書監獄』からの脱獄者たちにより、学園が襲撃され―後に学園の歴史に残る魔導戦争が始まった。それに応戦するべく奔走するレンたちであったが、その過程で自らの過去を解き明かす存在の数々に出会うことに―!?「この先なにがあったとしても、君は私を信じてくれるかい?」切なく、残酷な真実を前に、二人の絆が試される―!
著者等紹介
綾里けいし[アヤサトケイシ]
代表作「B.A.D.」(ファミ通文庫)「異世界拷問姫」(MF文庫J)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
33
生徒会副会長で禁書使いのリシェルとの戦いの影響でレンに妹・サーシャの記憶が蘇りつつある中、凶悪犯罪者が収容されている「図書監獄」からの脱獄者が学園を襲うという未曾有の大事件を巡る今回の物語。 学園に張り巡らせた結界を解除する為に柱を守護する魔道士の革命を謳うドードー、ディレイの因縁の相手でもある兄のダーナム、そしてサーシャとアンネそっくりの謎の少女との戦いの中で明らかになるレンの過去には驚きましたけど、それ以上に切なかったですね。2022/10/02
よっち
31
突然、凶悪犯罪者が収監される「図書監獄」からの脱獄者たちにより学園が襲撃され、後に学園の歴史に残る魔導戦争が始まる第二弾。『ある者』を求めて学園を占拠した脱獄魔導士に応戦すべくレンたちが奔走する展開で、張り巡らされた結界の柱を守る切り裂き鳥と呼ばれる少女ドードー、ディレイの家の事情と兄ダーナム、そしてレンの過去に深く関わる妹サーニャとアンネとよく似た少女。ディレイが抱える事情やレンたちの過去が明らかになる中、避けられないその結末は切なかったですけど、それぞれがしっかりと向き合えたのは良かったんですかね…。2022/10/01
のれん
17
凄い勢いでサブキャラの幕間やったりするから完結するのかと思った。それぐらい展開が早い。 絶望に身を浸した兄に暗い欲望を貫けなかった兄。男は情けない過去ばかりだ。でもそれでも妹たちは今も戦ってる。なら少年は少女のために立ち上がらねばならない。 例えそれが大人に操られる盤上の勝負だったとしても。 魔導書の詩はキャラ造形を端的に言い表せるので、こういう感情のぶつけ合いにはもってこいの台詞群とも言えた。作者の真骨頂だ。ここまで来るとアンネの「詩」も聞きたいところだがさて。2022/10/04
真白優樹
11
前巻の騒動から暫し経ち、学園を脱獄した魔導士たちが襲撃する今巻。―――散る命の重ねる先、そこにあるのは悲しき真実。 二巻にしてダークさが牙を剥き、容赦なく人命が失われる今巻。救いようのない戦いが繰り返される中でレンの仇の真実が見える、一気にギアを上げていく巻である。一気に整ってしまう準備、向かう先は終わりのみ。それでも抗う事を決めたレンとアンネの今後はどうなるのか。仲間達と別れ向かう師匠の下、そこで待つのはどんな展開か。そして本当の黒幕とは果たしてどんな人物なのか。 次巻も須らく期待であるべし。2022/10/03
日坂愛衣
10
まさかそんなに早くレンの過去を解明した、そして新たな謎が出る。1巻の物語より一段残酷さが増える今回はいっぱいな人が命を落とす、そしてそんな血塗れの世界にレンとアンネはどこまで共に歩くのが?なかなか興味深い。2022/10/07
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