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出版社内容情報
ロメール将軍の英雄的な活躍は、帝国軍南方派遣軍団の完全充足という結果をもたらした。だが、南方での勝利に酔う帝国は気づいてはいなかった。東方の赤き野望に、己をみつめる世界の怨嗟に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
39
南方(=アフリカ)大陸戦線。チョイと顔見せした指揮官が次の登場時には戦死報。カルロス大尉、勿体ない!いよいよ熾烈な消耗戦となってきた。束の間の戦いの合間にヴィーシャに髪を切ってもらうターニャ。会話の間合いに乗じて上官のデコに手をあてるヴィーシャ、愛を感じるよ。それは敬慕か慈愛か?我らがデグレチャフ少佐は、今回タンクデサントを思いつき、起死回生の追撃。しかし、ド・ルーゴ将軍は亡命政権を掌握、北のルーシーでは帝国の背後に襲いかかる機運が高まる。
わたー
16
★★★★★存在Xたちの会合や、ルーシー連邦上層部の会議が続き、帝国を取り巻く環境がよりきな臭くなってきたようにも思えるものの、我らが「白銀」ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐は未だ南部戦線の前線真っただ中に。ド・ルーゴ率いるフランソワの豚共が数の利で押してくるのに対し、有能な将官を多数失いながらも拮抗する帝国軍。ジリ貧の状態の中で、なんらかの策を実行しようとする少佐殿の思惑は一体…2021/10/26
美周郎
14
人材の漸減でダメージが蓄積してきた、背後も滅法不安、良い未来がまるで見えないが、乗り越えてほしい。表紙といい最後の「ですがあまあ ご心配なく」の見開きといい立ちポーズに柔らかさがあってものすごく印象的。髪を切ったのも相俟って等身が上がった姿がとても綺麗。2021/10/27
魚京童!
13
汝求めよ 門を叩く者にのみ門は開く 天の父の御名の如く求めよさらば与えられん ご冗談を 無謀な突撃で部下を失いたくはありません。 わかったご苦労少佐 2025/04/05
にぃと
11
南方大陸戦争。前巻から比べるとかなりまっとうな戦争。そして後半は優秀な指揮官や兵を失った帝国軍の疲弊っぷりが。仕方がないとはいえ「なんで子供が戦場にいるのだ」なんてターニャに言わせるのは酷。この巻唯一と言ってもいい笑いどころかも。この巻だけで南方の戦況もガラッと変わった。フランソワ軍も反撃の体制をつくり、次巻からはさらに厳しい戦いになると思うと不安になるがとりあえずは期待しながら待ちたい。2022/01/03