出版社内容情報
靭公園にある『ピクニック・バスケット』は、笹子と蕗子の姉妹が営むサンドイッチ専門店。お店を訪れるのはちょっとした悩みを抱えた個性的なお客さんたち。読むと心がほっこり温まる、腹ペコ必至の物語!
内容説明
「サンドイッチになってると、なんだかわくわくするでしょう」大阪の靭公園前にある『ピクニック・バスケット』は開店3年目の手作りサンドイッチ店。姉の笹子と妹の蕗子のふたりで切り盛りするこのお店には、個性豊かな人々が訪れる。タマゴサンド嫌いのOL、人気がない具材を探す女子高生、イケメンパン職人や職業不詳の常連客など。具材と一緒に思い出をパンにはさんだ絶品サンドイッチが、あなたの心をおいしく癒やします。
著者等紹介
谷瑞恵[タニミズエ]
三重県生まれ。三重大学卒業。1997年『パラダイスルネッサンス―楽園再生』で集英社ロマン大賞佳作に入選しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
205
『笹ちゃんがつくるのは、いつでも誰かのためのサンドイッチだ』。蕗子と姉の笹子が営む『サンドイッチの専門店』の『ピクニック・バスケット』を舞台に、そんなお店を訪れる人たちのさまざまな人間模様が描かれたこの作品。そこには、人と人との交わりの中に生まれるあたたかい感情を描き出す優しい物語が描かれていました。サクッと登場する『サンドイッチ』の魅力に魅せられるこの作品。”起点・きっかけもの”として納得感のある展開を見せるこの作品。なるほど、これはシリーズ化もされるよね!と続編に期待が込み上げる素晴らしい作品でした。2024/04/07
真理そら
87
大阪・靭公園の近くで姉妹が営むサンドイッチ専門店「ピクニック・バスケット」を中心にした連作短編集。だんだんお洒落な雰囲気になってきている靭公園界隈の雰囲気が伝わってくる。それにしてもレンコンとツナとかハムキャベツ炒めとか意表を突くサンドイッチの具が登場するので作りたくなる。お母さんの味のポークカレーサンドもおいしそうだが作るのは難しそうだ。2022/10/30
のんちゃん
76
大阪靱公園前の手作りサンドイッチ店を営むのは作り手笹子と、ドリンク&事務担当の蕗子の姉妹。そこにやってくるちょっとした問題を抱えたお客さんの物語。パン好きで、趣味パン屋さん巡りを自称する私は読まねばならない一冊。作り手の笹子はお客さんの思い出の料理をパンに挟み込んでサンドイッチにする。どれもこれも美味しそうだ。最後にはこの姉妹の秘密もわかり、笹子と蕗子、この両輪があればこそのこの店というのも納得できた。作者新シリーズらしい。次巻もどんな新作サンドイッチが披露させるか楽しみだ。2022/03/23
紫綺
74
単行本にて読了。公園に面する「ピクニック・バスケット」は、笹子と蕗子の異母姉妹が営む手づくりサンドイッチの専門店。食の記憶・想い出に纏わる客の悩みをゆるりと解決♪絶品サンドが心を癒やす。2022/07/15
コットン
69
大阪が舞台のサンドイッチ屋さんという身近に有りそうな感じとハートウォーミングなストーリーが良い。サンドイッチ屋さんを営む特殊な関係の姉妹とそれを取り巻く人達の爽やかさが印象に残る。2024/04/20
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