出版社内容情報
学院《シードゥス》は、僕達の帰る場所。気高き寄宿学校ミステリ、完結!
内容説明
憧れの寮長・早乙女からミドルスピーチデーの原稿を託され、昂る特別寮2年生の角崎。しかし実行委員へ原稿を届ける最中うっかり紛失してしまう。青寮1年生トリオも捜索に加わるが…?ほか「悪霊退治を手伝え」と生徒会長の吉沢と青寮長の瀬尾に呼ばれた獅子王。回廊北の墓地で謎の転倒事故が頻発しているらしく―。「自身を律し、広い心で他者を赦し、清廉潔白な紳士の振る舞いを」優雅な寄宿学校ミステリ、完結!
著者等紹介
高里椎奈[タカサトシイナ]
茨城県出身。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
50
元凶ーー大切ゆえのすれ違い。小さいようで周囲にとっては大事な様々な事件。私立シードゥス学院完結。善意であれ、相手を思う気持ちは事件や、騒動の引き金となる。だからこそ乗り越えた先にかけがえのない、学院こそが帰る「家」。というのが響く。・・・登場人物や先輩達ももっといるしまだ続き読みたかったなぁ。2022/01/17
よっしー
26
もっと長く続くシリーズ物だと思っていただけに、こうもあっさりと、完結してしまうと少し物足りないものがありますね。獅子王は学園に入った理由も掘り下げてありましたが、他の面々も良い味を出しているので、もっと突っ込んで書いてほしかったなと思います。名残惜しさを感じてるので、第二部とか…出ませんかね(笑2022/03/23
陸抗
23
最終巻。シードゥス学園の中で、生徒達は擬似社会を経験してるしてるようにも見えるし、学園ならではの苦悩を抱えているようにも思えた。不自由な安全というか。獅子王が困難を抱えた時に、彼を助ける為に動いた弓削と日辻に感動した。付き合いの長さでいえばまだ短いけど、大切な仲間なんだなと。困れば助けてくれる人達もいる。それが学園内で結ばれる縁なのかもしれない。2021/12/29
みどり
7
「帯」に描かれている通り、完結なのだが、作者さんが続ける気であれば、いっと「うちの執事」のように、目線や学年を変えて続くような気がする。 「紳士」とは、ということを考えている中学生は今の世ではほぼあり得ないだろうけれど、最後に獅子王琥珀の出した答えと、紳士であれ、の気持ちを持った同室の二人の友情はすごいな、お母さんもすごいな、というところ。2021/12/22
_mawaremigi_
5
完結とあったので寂しくなりながら読破。久しぶりに高里椎奈さんの文章を読んで、眠くなりながらも…自分と全く共通点のない背景だと想像力が足りなくて大変ですね。獅子王くんの家族の話は感動しました。完結なのが寂しいです。成長して、修了、または卒業まで見届けたかったなと。2022/06/06