二本の棘―兵庫県警捜査秘録

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二本の棘―兵庫県警捜査秘録

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041119457
  • NDC分類 317.75
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「兵庫県警には、”棘”が刺さったまま残っているんや。2本も。これは絶対に忘れてはならん」。
先輩刑事が表現した”棘”とは、「114(グリコ森永事件)」「116(朝日新聞襲撃事件)」の2つの未解決事件のことである。その「2本の棘」は、警察退職後30年を経た今なお、著者の心の中に突き刺さり、後悔の念が強く残っている。なぜこの2事件は解決できなかったのか。また、捜査一課長として指揮を執り、執念の末に「少年A」の逮捕に至った背景とは。昭和・平成に起きた凶悪事件担当の元捜査一課長が初めて明かす事件の全て。

目次(一部抜粋)
・1章 神戸連続児童殺傷事件
チャート図に掲載された「14歳少年A」の実名/神戸新聞社に送られた声明文/6人の幹部たちに限定した「捜査会議」/少年Aを「シロにする」捜査/職質で確認された直径3ミリの「血痕」/ダンテ『神曲』に影響された作文/極秘に進められた早朝の任意同行
・2章 グリコ・森永事件
秘密主義で進められた捜査/「焼き切り」で割られていたガラス/大阪府警と兵庫県警の主導権争い/「キツネ目の男」と7つの音声
・3章 ノンキャリ刑事の青春  昭和事件簿1
「国鉄集団スリ事件」/北朝鮮工作員が上陸した「切浜事件」
・4章 亡き者たちのために  昭和事件簿2
駅へと続いていく「ルミノール反応」/新・指紋照合システムによる事件解決「第1号案件」/特捜部長が語った「取り調べに必要なもの」/「編物教室女性殺人事件」
・5章 朝日新聞阪神支局襲撃事件 「赤報隊」を追って
新聞社「デスク十戒」が示すもの/2種類の「赤報隊」犯行声明/休日の夜に響き渡った銃声/目撃された不審な「白のマーク2」/始動した朝日新聞の「特命チーム」/「疑惑の中心地」からの肉声

内容説明

兵庫県警には、絶対に忘れてはならない“棘”が刺さったまま残っている。未解決に終わった「グリコ・森永事件」と「朝日新聞阪神支局襲撃事件」のことだ―「グリコ・森永」「赤報隊」「少年A」等を担当した元捜査一課長が初めて明かす捜査の舞台裏!

目次

1章 神戸連続児童殺傷事件(「何かの間違いやないか」;直前に起きていたもうひとつの「少年事件」 ほか)
2章 グリコ・森永事件(「広域重要指定事件」誕生の経緯;秘密主義で進められた捜査 ほか)
3章 ノンキャリ刑事の青春―昭和事件簿1(伝説の刑事「トモさん」がいた時代;定年退職後も「職務」を継続 ほか)
4章 亡き者たちのために―昭和事件簿2(警察庁広域重要指定112号事件;駅へと続いていく「ルミノール反応」 ほか)
5章 朝日新聞阪神支局襲撃事件―「赤報隊」を追って(新聞社「デスク十戒」が示すもの;捜査打開を願う男が聞いた「天の声」 ほか)

著者等紹介

山下征士[ヤマシタセイシ]
1938年鹿児島県生まれ。鹿児島県立甲南高等学校卒業後、1958年兵庫県警巡査を拝命。捜査三課、捜査一課で刑事畑を歩む。1980年代の未解決事件「グリコ・森永事件」「朝日新聞阪神支局襲撃事件」の捜査を担当。1997年の「神戸連続児童殺傷事件」では捜査一課長として現場を指揮し、解決に導いた。1998年、伊丹署長を最後に退職。最終職階は警視正(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ma-bo

87
神戸連続児童殺傷事件では捜査一課長として指揮に当たり解決に導いた著者。題名の二本の棘とは、兵庫県警が関わったグリコ森永事件と朝日新聞阪神支局襲撃事件が未解決に終わってしまった責任と悔恨を示している。上記の事件を中心に捜査に関わった事件の秘録。このような回顧録では、自慢話的な内容の本もあるが、山下さんは反省や教訓を真摯に述べられていて人柄が偲ばれる。また捜査現場の方だからこそ語れる今まで知らなかった話も多く興味深い内容だった。2022/06/05

ずっきん

63
改行や「」の嵐でスカスカの警察小説よりよほど読み応えがあった。2022/08/12

ばんだねいっぺい

26
久しぶりに神戸の事件のときのあの嫌な空気を思い出した。当時とは、見えるものが違うことに気づく結果になった。一見、異常に見えるものこそは、教訓になる。2022/12/28

小鈴

25
凄かった!神戸連続児童殺傷事件の捜査一課長の手記。酒鬼薔薇の捜査事件を取り急ぎ読む。かなり早い段階で少年犯ではないかとあたりをつけていた。総勢570名が捜査にあたっていたが、少年ということもあり、少年Aについて知っていたのは幹部6名のみ。マスコミにバレないように場所を変えながらの会議。驚いたのはこの当時すでにプロファィリング手法を導入し、過去の通り魔事件を調べていたこと。新刊なので書きすぎないようにしますが、少年Aよ。あなたは見抜かれていました。一課長から見るとこの捜査は難事件ではなかった。2022/03/15

遊々亭おさる

18
高卒で兵庫県警に奉職し、捜査一課管理官や機動捜査隊長などを歴任しながら警察署署長まで上り詰めた著者が捜査に関わった数々の事件の回顧録。タイトルの『二本の棘』とは、未解決で時効を迎えたグリコ・森永事件と赤報隊事件を解決に導けなかった悔恨の思いを指す。単なる老人の自慢話には陥らず、解決を困難にしたものに対する反省と教訓を素直に盛り込む姿勢に好感が持てるし、事件解決のため激務にも関わらず歴史的背景も学ぶ姿勢には頭が下がる。一方で冤罪の疑いを持つ者に無実の立証を求める記述に違和感を覚えた私は冤罪小説の読みすぎか。2022/04/25

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