出版社内容情報
翻弄される運命、背負わされた宿命。
世田谷で発生した不審死事件。鑑識の到着前に厚労省の外郭団体「ドールズ」と称する組織が現れ、現場を警察から横どりしてしまう。感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた捜査一課の川村直樹は、サイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた「クローン人間」の存在だった……。巨大な運命の渦に巻き込まれた人々の、〈いのち〉を巡る物語が動きだす!
内容説明
世田谷で発生した不審死事件。鑑識の到着前に厚労省の外郭団体「ドールズ」と称する組織が現れ、現場を警察から横どりしてしまう。感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた捜査一課の川村直樹は、サイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた「クローン人間」の存在だった…。巨大な運命の渦に巻き込まれた人々の、“いのち”を巡る物語が動きだす!
著者等紹介
横関大[ヨコゼキダイ]
1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。2010年『再会』(「再会のタイムカプセル」を改題)で第56回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タックン
68
横関大さん6冊目。この話はこれまでの横関大さんとは少し毛色が違って近未来的・SF的な感じ。 クローン人間って!!っでそのクローン人間を日本政府が隠す話。 最初から最後までバタバタしててまとまりがなく何が言いたいのかよくわからなかったのが残念。 でも実際に将来ありそうで怖い。2023/12/26
Walhalla
25
クローンの存在を隠す日本政府のお話です。ひとつの事件をきっけかけに、その存在が明らかになっていきますが、どこかの国で実際に起きていてもおかしくないのでは、と思うような内容ですね。いろいろ複雑な問題があると思いますが、犯人がクローンを肯定している台詞については、その一部だけ聞いていると、全てがダメだとも言い切れない気がしないでもないです・・。人工的に操作されることが認められている範囲と、そうではない範囲の境目について、慎重に考えていかなければなりませんね。2023/12/26
Junichi Yamaguchi
25
『人形は7体いるらしい』… クローンとして生まれた人と共に生活をするのは夢の話ではないのかもしれない。前作に続きハートフルでは無い横関さん。 今後は、このような作品が増えるのかな⁈ 個人的には、ハートフル多めを求めてしまう。。 2022/04/05
mayu
24
事件現場に現れたスーツを着た「ドールズ」を名乗る男達。彼らは何者なのか。一人の死をきっかけに、謎に包まれた事件が加速していく。クローン人間という難しいテーマながらも、スピード感もありつつ読みやすい。後半にかけて先が気になって一気読み。自分の選択のできない所でクローンという大きな渦に飲み込まれていく人々に切なくなる。終わり方も気になるし、刑事の川村とサイバー犯罪捜査官の高倉のコンビがとても良かったので、続編があればいいなぁと思う。 2022/03/01
うさっち
22
不審死事件を警察から横取りした謎の組織「ドールズ」の正体とは?テンポよく進み引き込まれました。最後の最後まで気が抜けず面白かったです。2022/05/16