出版社内容情報
高2の藍原美月は親友の彼氏に叶わぬ片想いをし、悩む日々を送っていた。
ある日、美月は図書室で『こころ』に挟まった自分宛てのラブレターを見つける。
差出人の名前は「佐藤」、でも心当たりはゼロ。
不審に思いながらも返事を本に挟むと、翌日また手紙が!
こうして不思議な文通を繰り返すうち、「佐藤くん」は美月にとって大切な存在になっていくが――。
「藍原さんに、会いたい。」
手紙にこめられた想いと衝撃の事実がわかるとき、涙が零れる。切なさに包まれる感動作!
イラスト/ふすい
内容説明
高2の藍原美月は親友の彼氏に片想いし、悩む日々を送っていた。ある日、美月は図書室で『こころ』に挟まった自分宛てのラブレターを見つける。差出人の名前は「佐藤」、でも心当たりはゼロ。不審に思いながらも返事を本に挟むと、翌日また手紙が!不思議な文通を繰り返すうち、「佐藤くん」は美月にとって大切な存在になるが―。「藍原さんに、会いたい。」手紙にこめられた想いがわかるとき、涙が零れる。切なさに包まれる感動作!魔法のiらんど大賞2020小説大賞“青春小説部門賞”受賞作。
著者等紹介
小桜すず[コザクラスズ]
「図書室のラブレター―光をくれた君へ」(改題:『明日をくれた君に、光のラブレターを』)で、魔法のiらんど大賞2020小説大賞“青春小説部門賞”を受賞。一般文芸から児童文学まで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
24
親友の彼氏となってしまった幼馴染に叶わぬ片想いをして、悩める日々を送る高2の藍原美月。ある日、美月は図書室で『こころ』に挟まった自分宛ての手紙を見つける青春小説。心当たりがない手紙の差出人の「佐藤」という名前。彼の正体がわからないまま、返事を本に挟むと翌日にまた手紙が挟まっていて、文通を繰り返すうちに大切になってゆくその存在。彼を探す過程で様々な出会いがあって、親友や幼馴染とのすれ違いもあったりしましたけど、美月を支えてくれた手紙に込めれられた思いが明らかになってゆくその結末がなかなか印象的な物語でした。2022/02/22
色素薄い系
5
面白かったです。手紙のやり取りに杉浦くん関わってるだろうなと思っていたけどやはりこっそり届けていたのか(最初本人が偽名で何かやってるのかと思ったけど)。この手紙があった事で蟠りを解消した美月はこれからさらに周りの人との関係がより良いものになっていくのではないかなと思いました。ビターEDだけどこれはこれで良いと思う。2022/04/30
lou2s
4
7/102022/11/17
くらっくす
3
拙い所もあり、設定もよくあるものだけど、思春期はこういう葛藤をしてきたな、卑屈になったなと振り返る。誰とでもそつなく会話を成立できる、容姿がいい。そういう目立つ部分で見えない人の本質を考える余裕はなくて、感情がすごく浮き沈みする。ふとした瞬間に大事なことに気づかせてくれる縁は大事なもので、それは若さとか関係なく大事にしたい。失敗も後悔も当然するし、それが前を見たときの糧にできるように、捉え直していきたいと思える1冊。2024/01/02
ソヨン
3
「どんな話かなぁ」と軽い気持ちで読み始めました。でも、いざ読み始めると面白くて話の続きが気になって読むのを止めるのができないくらい夢中になりました。他のことを忘れるくらいでした。日頃、勉強や仕事のストレスがある人、忘れたいと思うような辛いことがあった人にぜひ読んで欲しい作品です。#冬休み読書感想文20232023/01/21