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出版社内容情報
毎日の隙間に何かが潜んでいる――何が?
女のサナギ、近づく給水塔、暗い穴、吸血鬼……
あもくんは子供の目で、ちゃんと見ている。
――萩尾望都氏、激推し!
全編コミックス初収録! 「あもくん」シリーズ第2弾、7年を経て登場。
近所の散歩道で、自宅の一室で、夢の中で――あもくん一家に、この世ならざるモノが忍び寄る。
日常のふとした隙間から染み出す、ほの暗い闇をユーモアたっぷりに描く。
諧謔と恐怖が奇妙に同居するモロホシワールド全開の一冊!
稗田礼二郎に栞と紙魚子……人気作品のキャラクターの友情(?)出演も!?
1 ~ 1件/全1件
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こら
48
諸星作品が2冊同時刊行されるとは、モロホシストにとって何という僥倖!稗田先生や栞と紙魚子もゲスト出演という心憎さ。惜しむらくは前作『あもくん』と比べて、怖さが減っていること。ギャグや落語のオチのような作品より、このシリーズはガッツリ恐怖を前面に出してほしかった。ただ、それは他の諸星作品と比べての事。この作品も唯一無二には間違いない面白さ。2022/03/31
ぐうぐう
33
実に7年ぶりとなる『あもくん』シリーズの続刊。あもくんの周囲に起こる怪異を数ページの短さで描いた連作集だけれど、侮るなかれ、このシリーズには諸星大二郎の魅力が全て詰まっていると言っても過言ではないのだ。怪しさはもちろんのこと、その怪しさがちょっとしたことでおかしさになる展開は、まさしく諸星漫画の醍醐味。それでいて、ケラケラ笑っていると、不意にホラーになったりもするのだから油断ならない。稗田礼二郎や栞と紙魚子がゲスト出演しても、まるで違和感がないのも、これがど真ん中の諸星漫画である証しなんだよね。2022/04/24
阿部義彦
25
諸星大二郎さんの、守くん(あもくん)を主人公とした物語です。コチラは角川書店からで、角川で出してる『幽』『怪と幽』に長年にわたって細々と連載されたものだそうです。小学館の諸星大二郎劇場でも、あもくん(と茜ちゃん)を主人公とした短編があったので、すんなりと入って行けました。ワンアイディアの不条理ホラーと言えるかもしれませんが、ゲストで稗田さん(妖怪ハンター)、栞と紙魚子が登場したり、お得感満載で、描線も色んな技法に凝ってみたり遊び心溢れてます。夢の中に入り込み解決をするなんて、筒井康隆の『パプリカ』みたい!2024/07/24
しましまこ
20
今回も不気味で不思議にユーモラス。しかも稗田先生に栞と紙魚子まで!ありがとうございます。まさかこの本で爆笑するとは『ムンクの女』楽しかった。2022/03/31
ナハチガル
16
Book Walker 。マスクとウィルスの話があるということは、わりと最近の作品なのではないかと思うが、昔の方が絵がうまかった気がする。まあでもおもしろいことはおもしろい。オチがはっきりした話が多いので、『世にも奇妙な物語』みたいでもある。諸星先生の私生活の一端が垣間見えるようでもある。B+。2025/02/22