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出版社内容情報
1981年、オサムは大人気の『ガンダム』に夢中。ある日、こっそりと兄のガンダムのプラモデルを持ち出し遊び始めたオサムに声をかける人影。それはアニメそのままに現れたアムロ・レイ本人だった…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいとや
1
期待したものとは違ったが、これはこれで、という。「子供である事の生き辛さ、侭ならなさ」の描写が上手い。それが徐々に知識を増していくアムロと重なっていき、少年の成長物語として結実する、という構成は巧み。たけちゃんの所に謝りにいく時に、アムロは現れずに声だけが聞こえて(「君は強い男の子だね」)、おばあちゃんがニコニコと微笑んでいる、という虚実のクロスのさせ方はグッと来た。自分もこんな風に妄想過多な子供だったな、と奇妙な懐かしさを感じる。2024/04/19
ソーダライト
0
温かい読後感。ガンダムにハマる少年たちに、世代は違えどジャンプ作品やポケモンの話で盛り上がっていた自分の小学校時代の教室を思い出す。 若井おさむ氏のこと「アムロの物真似する芸人」くらいの認識しかなかったんだけど、検索したら悲しいエピソードも出てきて。そんな彼がアニメの登場人物から勇気を貰ってたんだと思うと込み上げるものがある。 竹宮さとし氏の描かれるアムロはより穏やかな雰囲気で、子供から見た憧れのお兄さんという感じで良い。古谷徹氏との対談も読み応え有。ガンダムが当時与えた影響、その一端が知れて面白かった。2022/03/17