角川文庫<br> 奸婦にあらず

電子版価格
¥1,232
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
奸婦にあらず

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041116456
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

その美貌と聡明さを武器に、忍びとして活躍する村山たかは、ある時、内情を探るために近づいた井伊直弼と激しい恋に落ちる。だが、苛酷な運命が二人に襲いかかって……。著者の代表作が新装版で登場!

内容説明

彦根・多賀大社で忍びとして生まれ育った村山たかは、美貌と才能を併せ持っていた。ある日、井伊家の内情を探るため近づいた若き直弼と思わぬ恋に落ちる。だが心通わせる日々は束の間、幕府の大老となった直弼と、密偵としての宿命を背負うたかは、否応なく激動の時代に呑み込まれていく―。「悪女とレッテルを貼られた歴史に名を残す女性たちの、本当の姿を描きたい」著者の真摯な思いを体現する、第26回新田次郎文学賞受賞作。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
静岡市生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業勤務を経て、翻訳・作家活動に入る。1996年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞を受賞。07年、『奸婦にあらず』で第26回新田次郎文学賞を受賞。12年、『四十八人目の忠臣』で第1回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞。18年、『今ひとたびの、和泉式部』で第10回親鸞賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

34
ヒールのイメージが強い井伊直弼。彼との情交や直弼を通じて出会った長野主膳とも深い関係、幕府・直弼側の間諜として活動した「村山たか」なる女性が主人公の歴史小説。うかつな私は、彼女を架空人物かと思っていたのだが、読了後、実在であることを知りびっくりが第一印象。前半の展開はかったるい。読みをやめようかとも思ったのだが、中盤以降は歴史の歯車も回り始めいい調子。終盤は走り過ぎの感はあるが、「安政の大獄」を主導した立場からの物語を読めたと言う意味で、手に取って良かった一冊としておこう。2025/07/20

駄目男

12
10年程前、付き合っていた女性が京都の詩仙堂に行きたいというので、知らない寺だったが電車に乗って付いていったら、何と降りたところが一乗寺だった。一乗寺と言えば宮本武蔵が吉岡一門と決闘したところではないか。しかし降りてみると閑静な住宅街で、私はもっと草原があるようなところでと想像していたのだが、やや失望していると、駅から数分のところに大きな石碑があり、確かにここが吉岡一門と決闘したところだということは分かった。それから詩仙堂に向かったのだが、途中に村山たか創建の「弁天堂」この先という木札を見て、私は2025/09/13

犬養三千代

10
多賀神社で忍びとして育った少女と井伊直弼との交流…時代に翻弄されているようでしっかりした足取りのタカ。愛する人や子を失っても淡々と生きる。三条で晒されても生きる。凄い生命だ。それも、たった一人本当に愛した人の面影を抱いている。孤独に打ち勝ったのは凄い。2023/12/22

pagrus55

3
★★★2025/03/25

りんごさん

3
この本の登場人物の女性は誰一人奸婦にあらず そもそも奸婦=悪知恵に富む女だそうだが都合のいいときは才女、悪い時は奸婦なのでは? 多賀大社に生まれ坊人となり諜報のために直弼に近ずくも一生をかけて直弼を想う村山たか女の生涯 井伊直弼も教科書で知って以来なんとなく嫌な悪い奴だと思っていたがこの本を読んで意識が変わった、こんな人だったなら たか女が命がけで思い続けるのも納得だ(かなり感情移入してしまっているということか?笑) 先生こと長野主馬はダメ、成育歴から来る劣等感から解放されずに性根がいじけた人に見える2025/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18481796
  • ご注意事項

最近チェックした商品