出版社内容情報
警察庁の織田と神奈川県警根岸分室の上杉。二人には、決して忘れることができない「もうひとりの同期」がいた。彼女の名は五条香里奈。優秀な警察官だった彼女は、事故死したはずだった──。
内容説明
警察庁の同期である上杉輝久、織田信和は、五条香里奈の30歳の誕生日を横浜で祝っていた。だが、警察キャリアとして順調に歩んでいた香里奈に突然の不幸が襲い掛かる。彼らと別れた後に香里奈は、暴走してきた車に轢かれ、帰らぬ人となってしまった。それから10年後、神奈川県内の背乗り事件を切っ掛けに、香里奈の事故死に疑問を抱き始めた上杉と織田は、2人だけで香里奈が当時追っていた事件を調べ始めるが―。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年に『私が愛したサムライの娘』で、北方謙三氏、今野敏氏、角川春樹氏の全選考委員満場一致により第6回角川春樹小説賞を受賞しデビューする。同作で15年に第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
脳科学捜査官シリーズのエピソードというか男性の主人公二人の同期女性の死の謎を解いていく話です。10年前の事件を最近の事件から解きほぐされていきます。この女性主人公も活躍していきます。今後もこの3人が活躍していくのでしょう。比較的話は簡単に終わりますが私にとってはこれくらいの長さがぴったりです。2022/01/23
坂城 弥生
49
今回は番外編。上杉と織田がメインで10年前に亡くなった女性キャリアの死の真相を捜査する。2022/01/12
たち
37
かなり久しぶりに読みました。おまけに何冊か抜けているので、初めて読んだかのようなイメージでした。以前に読んだときは、アリシアなる犬が出てきて面白かったおぼえがあるのですが、あの犬はどうしたんだろう…。織田さん上杉さんとの関係もよくわからないので、これは抜けた巻を読まねばですね。2022/01/10
confusion_regret_temptation
30
織田と上杉のスピンオフと言っても過言ではない一編。夏希が登場するのは物語も佳境に入った四章から。とは言え準主役二人の過去も紐解いた重要な話なのでスピンオフでは無く本編になるのも納得。エピソード・ブラックの名の通りどす黒い胸糞な犯罪が現れたのだが。会話が多く、一文毎に改行される為余白も多くなり、ページ数の割にボリューム感はちっとも無い。もう少し厚くなっても良いのであらゆる場面の描写をもう少し深くして欲しかったかな。話はとても面白かったです。2023/06/29
み
30
何てこと、アリシア登場せず(^^;夏希さんも、ちょっとだけ登場。前作の彼女の事件を、男子二人で、っで夏希さんがモテ期じゃん。シリーズ終わるのかしら?上杉さん主役で新シリーズなんて始まらないかしら。2021/10/11
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