出版社内容情報
〈村田屋〉は、江戸で一番と名高い眼鏡屋。あるじの長兵衛の知恵は、困り事を抱える人から頼りにされている。懇意の十手持ちの新蔵に誘われ、長兵衛は王子村の旅籠を訪れた。夕餉の湯豆腐の美味しさに感激し、夢見心地でくつろいでいたところ、突如自身番に引き立てられてしまう。二人には、とある嫌疑がかけられているというが……。すぐれた頭脳と家宝の天眼鏡であらゆる事件を解決する。謎と人情が溢れる絶品時代小説。
内容説明
“村田屋”は、江戸で一番と名高い眼鏡屋。あるじの長兵衛の知恵は、困り事を抱える人から頼りにされている。懇意の十手持ちの新蔵に誘われ、長兵衛は王子村の旅籠を訪れた。夕餉の湯豆腐の美味しさに感激し、夢見心地でくつろいでいたところ、突如自身番に引き立てられてしまう。長兵衛には、とある嫌疑がかけられているというが…。すぐれた頭脳と家宝の天眼鏡であらゆる事件を解決する。謎と人情が溢れる絶品時代小説。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県高知市生まれ。東京都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞。12年、第1回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。15年、第50回長谷川伸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽ちゃん
8
題名から、ほっこりした食べ物の話かと思ったら…シリーズ2作目だし、謎解き物?だしで盛大に勘違いしていました。特に、表題作はほっこりどころか、切ない幕切れでしたが、眼鏡職人の長兵衛と土地の親分新蔵のバディの働きで真相が明らかになって、亡くなった与四郎も浮かばれたんじゃないでしょうかね。2024/03/10
ふぅ
6
短編集、どれも良かったなあ。何でも上手くいく訳ではないけれど、どの短編も終わり方は全て私好み。長兵衛と新蔵のまだ続きはあるのかな?楽しみに待ちます。2025/01/28
Tonzo
6
★★★★★ 一話目からとてもよかった 事件になる前に解決する いい感じで話が進んでいく2024/07/26
やまたか
2
江戸末期の日本橋を舞台にした短編7話。どれも江戸に生きる町人達の価値観というか人生観が滲む作品。特に第3話「秘伝」と第4話「上は来ず」が良かった。現代人よりもよほど豊かな生き方だなぁ。2025/03/08
あきのぶ
1
シリーズ22024/01/30