出版社内容情報
芦屋の定食屋、ばんめし屋で働く海里のもとに、俳優時代の後輩・李英がやってきた。俳優修業で滞在していた関西から、東京に帰ることになったという。しかしばんめし屋での送別会の当日、李英は現れず……
内容説明
芦屋の定食屋「ばんめし屋」の看板店員、五十嵐海里のもとに後輩で俳優の李英がやってきた。関西で役者修業をしていたが、正式に所属事務所が決まり、東京に戻るという。海里は苦楽を共にした後輩の新たな出発に喜び、店長の夏神らとささやかな送別会を計画する。しかし送別会の当日に李英は現れず、海里は彼が滞在先で意識を失っているのを発見。しかし入院した筈の彼が思わぬ姿で現れて…!?泣けて元気がもらえる第16弾!!
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
兵庫県出身。1996年「人買奇談」で講談社の第3回ホワイトハート大賞エンタテインメント小説部門の佳作を受賞しデビュー。法医学教室の監察医としての経験も生かし、「鬼籍通覧」シリーズ(講談社文庫)など監察医もののミステリも発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
224
まさかのアイツが幽霊、いや魂か。とりあえず李英、良かったよ。久しぶりに仁木も登場。仁木、渋いわ。夏神の言葉は重くて心に響く。ロイドの言葉にも心に響く。ロイドはいろいろな顔を見せてくれるね。ロイド、いいね。物語はというと、ラストの朗読イベントや李英のことが駆け足というか、飛んだりして、雑というか大雑把に思い、そこがやや残念。でも、あんかけ焼きそばと木の葉丼が食べたいなと思い、久しぶりに料理に惹かれた。海里、夏神、李英、頑張れ!ロイド、みんなを縁の下の力持ちとして、支えてくれ。2021/07/28
タイ子
129
シリーズ第16弾。海里の後輩の季英が「ばんめし屋」にやってきたのはいいけど、何だか具合が悪そうな。あ、その前に冒頭夏神さんが師匠と三途の川を隔てて再会する夢を見る話から始まったものだから嫌なことが起こらなければいいなと思いつつ頁をめくったわけで。その後、季英の身に起こる予想もしなかったこと。薄い形を取り海里の前に現れた季英。あー、もしや?!これはアカン場面やろ。泣けるか?泣けない、どうなる?が展開しながら夏神さんの料理も色々。今回は特に夏神さんの師匠初めロイド、夏神さんのセリフが胸に響く。皆、カッコいい!2021/07/26
とし
96
最後の晩ごはん「後輩とあんかけ焼きそば」 16巻。海里の弟分、李英が所属事務所が決まり「ばんめし屋」にて送別会を計画するも李英が当日現れずとんでもないことに・・・ロイドさん大活躍、回復して良かったですね。あんかけ焼きそば元気をもらいました。2021/12/21
真理そら
93
李英が大変なことに…それに集中しすぎて晩ごはんはどうでもいいような気分で読み終えた。木の葉丼もあんかけ焼きそばも好物なのに…2021/07/17
あっか
82
シリーズ第16弾。いつになく涙腺揺さぶられる回でした。海里もいつになく泣いてたし…泣 李英と海里の関係性ってこんな深かったんだ、という背景も知ることができました。人生経験が長いロイドの懐の深さや、優しさがゆえの厳しさも染みた。大人達が若者達を、意識的にも無意識的にも支えてくれるのが良き。「わたしの我儘」良いな♡サブタイトルはもうこれしかないよね、という感じ。表紙の主役?笑な寸胴鍋も良いわ〜♪今回はニンジンのくたくた炒めがとにかく美味しそう!と思っていたら巻末レシピがそれで嬉しい♪次回も楽しみです。2021/11/06