出版社内容情報
日常の中にふと忍び込む死の影、狂おしいほどの恋に潜む崩壊の予感、暗闇に浮かび上がる真っ白な肌……。著者が紡ぐ美しくも恐ろしい世界を、エッセイから小説まで見渡して厳選した、これまでにない傑作選。
内容説明
死者が見える少女のとまどいと成長を描く「恋慕」に始まる連作3篇。事故で急逝した恋人の同僚と話すうち、ざらついた違和感を覚える「水無月の墓」。恋人の妻の通夜に出ようとした女性が、狂おしい思いに胸ふさがれる「やまざくら」など小説ほか、幼い頃家で見た艶めかしい白い足、愛猫のかたちをした冷たい風―日常のふしぎを綴るエッセイを加えた全13篇。恐怖と官能、ノスタルジーに満ちた小池作品の神髄を堪能できる傑作集。
著者等紹介
小池真理子[コイケマリコ]
1952年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で第5回島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で第19回柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で第62回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、13年『沈黙のひと』で第47回吉川英治文学賞を受賞。著書多数
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)の他、編纂書も。「怪談えほん」シリーズの監修も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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