出版社内容情報
黒い炎を纏う獣――“妖(よう)”を唯一退治できるのは、神木札を扱える札術士(ふじゅつし) 。
18歳の朱雨露(しゅ・うろ)は、名門の札術四家に生まれたにもかかわらず、落ちこぼれとして周囲から冷たい目を向けられている。
ある日、長兄から黄土版の記者・呂天佑(りょ・てんゆう)の護衛を頼まれた。
商家の跡取りと門閥貴族の奥様の密通を記事にして以来、命を狙われているとのこと。
雨露は、常に行動を共にするうちに、天佑の隠された過去に気づき……。
落ちこぼれ術士とやる気のない美形記者が街中の悪事を暴く!
人気作家・九条菜月による超刺激的な中華ファンタジー開幕!!
内容説明
黒い炎を纏う獣―“妖”を唯一退治できるのは、神木札を扱える札術士。18歳の朱雨露は、名門の札術四家に生まれたにもかかわらず、落ちこぼれとして周囲から冷たい目を向けられている。ある日、長兄から黄土版の記者・呂天佑の護衛を頼まれた。商家の跡取りと門閥貴族の奥様の密通を記事にして以来、命を狙われているとのこと。雨露は、常に行動を共にするうちに、天佑の隠された過去に気づき…刺激的な中華ファンタジー開幕!
著者等紹介
九条菜月[クジョウナツキ]
『ヴェアヴォルフオルデンベルク探偵事務所録』で、第2回C★NOVELS大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
38
神木札を扱い黒い炎を纏う「妖」を退治する札術士。その名門の札術四家に生まれながら、落ちこぼれとして周囲から冷たい目を向けらる朱雨露が、黄土版の記者・呂天佑の護衛を頼まれる中華風ファンタジー。商家の跡取りと門閥貴族の奥様の密通を黄土版で記事にして以来、命を狙われている天佑。彼と一緒に密通騒ぎの真相や、三つの願いを叶えて嫁を求める神獣への対処、広州での大妖騒ぎを巡る札術士不正騒動などを解決してゆく展開はなかなか良かったです。周辺キャラもなかなかいい感じに存在感があって、この続きをまた読んでみたいと思いました。2021/12/06
ひぬ
24
名門札術士一家の落ちこぼれ術士見習い・朱雨露。ある日、ある記事によって命を狙われている活版書房の黄土版の記者・呂天佑の護衛を頼まれた雨露は、天佑に振り回されながら彼の追っている事件の真相に迫っていきます。名門の血筋であるにもかかわらず札術士としての実力は開花していない雨露が実は武術では負け知らずという設定が良かったです。天佑は少しぐうたらな一面はありますが、良い記事を書けるためならなんでもする精神も好きでした。舞台背景の下町での雰囲気も良く、一つがしっかりと説明されていたため、現実味を帯びていました。2021/11/14
み
23
ジャケ読みした作品、初読みの作家さん。軽〜く楽しく読みました♪続編出たら読みます、見習いから脱却できる日は来るのかな?2022/04/10
きょん
20
中華風ファンタジー。妖退治の一族に生まれながら、退治のための神木札を上手く扱えない朱雨露が黄土版という今でいう週刊誌記者の呂天佑の護衛を命じられたところから始まるバディ+成長譚。まだまだ入口という感じなので、続きが楽しみ。2021/12/17
あゆ
19
雨露は名門の札術四家に生まれたが術が上手く使えずまだ札術士になれなかった。そんな時、長兄から記者・天佑の護衛を頼まれる。落ちこぼれ術士とやる気のない美形記者が街中の悪事を暴く中華風ファンタジー。面白かったです。2022/01/16