出版社内容情報
似鳥 鶏[ニタドリ ケイ]
著・文・その他
内容説明
県警本部捜査一課所属、秋月春風巡査部長。現在、育児休業中であります!生後3ヶ月の息子を抱え姉と外出した矢先、トラブル体質の姉のせいなのか、質屋で強盗事件が発生。密かに警察に通報し、店の包囲は完了したが、ぱん、という破裂音を残して犯人の1人が消えてしまう―。密室殺人に発展した事件の謎を、赤子を抱えた刑事が追う!シリアスな事件に育児のリアルというエッセンスが効いた、唯一無二の本格ミステリ!
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
271
似鳥さんらしい(?) コメディミステリー3話連作。育児あるあるを取り込んで、しっかりと“育児”デカに依るミステリーになっていましたよ。コメディ色を強めているのは、お姉様の存在でしょうか。全ての感覚器官が優れ過ぎるよ。そして蓮くんかわゆい。坊主がベビーだった頃を懐かしく思い起こしますね。よくぷにぷに頬肉のソテーを頂きました(奥さんと取り合いでした)。子守唄の対極にあるのがQueenの〈Another One Bites the Dust〉って書かれてあって笑いました。納得。邦題を〈地獄へ道づれ〉と。2024/08/03
chantal(シャンタール)
75
NHKのドラマが面白かった、と言う情報があったので、本屋さんで見かけて思わず購入。育休のデカ、しかも男性って、なかなかのアイディア。結構細かい育児のあれこれが紹介されており、「子供育てるって大変だよなあ」とつくづく思う。女性がやるのは当たり前なのに男性がやると褒められるとか、男性が育児してると珍しがられるを通り越して不審に思われるとか、何百年にも渡って染み込まされた「家事育児は女性がやる物」と言う先入観の凄さに今更ながら驚いたり。ミステリーとしても楽しめて、ドラマも見てみようと思った。2023/09/18
itica
74
育休中の刑事が慣れない育児に悪戦苦闘、だけならまだしも赤ちゃん抱えてお仕事しちゃってる。この設定だけで楽しそうなのに、個性的過ぎる姉に振り回されるところがツボ。妻の正体にもエッ⁉となり、遊び心満載だ。ちょっと読みにくくてページの進みが遅かったけれど、ちゃんとミステリしているのも凄いな。蓮君の成長過程がリアルだった。 2024/03/16
くたくた
74
最近の作家さんのペンネームって面白いなあ、と思いつつ確認もせず「にとり・にわとり」と読んでいた私。失礼いたしました。捜査一課といえばエリート刑事の代名詞、そんな若手刑事が育児休業を取得して。。。でも、せっかくの育休中なのにトラブル牽引機の姉が事件を引き寄せる(笑)。あと、秋月刑事(育休中)の妻(管理職)の正体が気になって、ぐんぐん読んでしまいました。事件にはさしたるひねりはなく、ミステリってほどではないのでお仕事小説かな。欄外の解説もいと面白く、軽い読書にオススメ。2022/09/08
Mie Tange
52
題名通り育休中の捜査一課所属刑事が 育児中に事件に遭遇し… 子連れで捜査らしきものをしたりしながら 鋭い観察力で解決の一端を担う的な話。 育児のリアルとグチ多めで トリックは軽めだけど面白い! 個人的には犬並みの嗅覚やトンボ並みの動体視力と 人間離れした五感をお持ちのお姉さんが大好き(笑)2023/12/27
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