出版社内容情報
品川の小さな旅籠「虎屋」のひとり娘・明日葉は、閑古鳥が鳴く店を盛り立てようと奮闘していた。ある日となりの旅籠「布袋屋」の平蔵が、「虎屋」に怒鳴り込んできた。飼い猫のお駒が、平蔵の砂絵を台無しにしたというのだ。砂絵は、京の高僧・善空が特別に描いてくれたものだという。元通りに直すように脅された明日葉は、善空をふるさとの料理で歓待しようとするが……。心温まる料理と猫が紡ぐ、書き下ろし時代小説。
内容説明
品川の小さな旅籠「虎屋」のひとり娘・明日葉は、閑古鳥が鳴く店を盛り立てようと奮闘していた。ある日隣の旅籠「布袋屋」の平蔵が、「虎屋」に乗り込んできた。飼い猫のお駒が、平蔵の砂絵を台無しにしたというのだ。砂絵は、京の高僧・善空が特別に描いてくれたものだという。元通りに直すように脅された明日葉は、善空をふるさとの料理で歓待しようとするが…。心温まる料理と愛らしい猫が紡ぐ、書き下ろし長篇時代小説。
著者等紹介
出水千春[デミズチハル]
大阪府茨木市出身。大阪大学法学部卒。2020年、ハヤカワ時代ミステリ文庫より「吉原美味草紙」シリーズでデビュー。油彩画家である次女、出水翼のマネージャー役もこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっしー
20
これは一巻完結なのでしょうか? 色々トラブルに巻き込まれながらも旅籠を日々盛り立てる明日葉。お駒は可愛いですが…ご飯も提供する旅籠に動物が居ても大丈夫なの?と失礼なことを思ってしまいました。この時代なら、そこまでの観念はないのかな? 盛り上りがあるわけではなく…淡々としたリズムで話が進んでいきました。2022/03/02
tomtom
17
なんだかよく分からない話。誰もやる気があるように見えない旅籠なんだから潰れそうって当たり前だと思うけど。美味しい料理に猫なら好きな人は好きだからこれから繁盛するといいけど。2023/04/08
じお
16
★★☆☆☆ うーん微妙。ふるさと美味旅籠にしましょう、というところで話が終わるので実質プロローグで、猫萌え要素もあるかと言われれば登場するだけという印象。人の顔を覚えられないという、正直愛嬌どころかマイナスにしかならない特徴持ちで、料理も仕事も特に頑張ってるわけでもない主人公もなんだかなーと。2021/09/17
陽ちゃん
9
副題がついているということは、シリーズ物になるのでしょうが、今回は「ふるさと美味旅籠」の出番がなかったというか、これから「ふるさと料理でもてなす旅籠」をめざすってところで終わったため、消化不良気味です。猫がいっぱいいる旅籠は魅力的なんですけどね。2021/09/04
ううち
8
猫ちゃんがいる旅籠で、ベテラン料理人がいて…と、くすぐる要素はありましたが…。 主人公にはお料理をもうちょっと頑張って欲しいところ。人の顔が覚えられないというのは商売的にはちょっとキツそうですが、何かの伏線なのかしら?2023/04/01