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白鯨―MOBY‐DICK

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  • サイズ 46判/ページ数 534p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041111628
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

その姿を見た者は、生涯魂を囚われる――。
海と鯨に心を奪われ、人生を狂わされた男たちが、神の生き物に挑む!

土佐の中浜村で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、鯨漁に魅せられる。やがて仲間たちと漁に出た際、足摺岬の沖合で遭難してしまう。漂流した五人は無人島にたどり着くものの万次郎は銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追って、さらに漂流してしまった。単身、大海原に投げ出された万次郎を救出したのは、米国の捕鯨船ピークオッド号だった。その船長・エイハブは、自分の片足を喰いちぎった巨大な白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”への復讐に異常な執念を燃やし、乗り組員となった万次郎を巻き込んでゆく……。

ジョン万次郎と、ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の金字塔『Moby-Dick』が、夢枕獏の奔放な想像力によって融合する!

内容説明

海と鯨に心を奪われた男たちが、神の生き物に挑む!土佐で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、漁の最中に足摺岬の沖合で遭難してしまう。銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追い、大海原に投げ出されたところを米国の捕鯨船ピークオッド号に救出された。船長のエイハブは、自分の片足を喰いちぎった巨大な白鯨“モービィ・ディック”への復讐に異常な執念を燃やし、乗り組員となった万次郎を巻き込んでゆく…。史実とアメリカ文学の傑作が衝撃的に融合する!

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞。著書多数。2017年に第65回菊池寛賞、第21回日本ミステリー文学大賞を受賞。18年には紫綬褒章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

224
夢枕 獏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、ジョン万次郎捕鯨歴史ファンタジーの力作でした。本家の「白鯨」は未読なので、機会を見つけて読んでみたいと思います。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000434/2021/04/28

榊原 香織

99
ジョン万次郎が救助されたのは、あの船だった。 小説家見てきたようにウソを書き。 晩年の万次郎が徳富蘇峰に語る、という設定も心惹かれる。 エドガー・アラン・ポーのこともでてきたり、とファンサービス。 彼らしい活劇場面で、やっぱり体育会系作家。 まあ、発想的に面白い2021/06/02

パトラッシュ

96
ジョン万次郎が鳥島からひとり流されてピークオッド号に救出され、エイハブ船長らとモービィ・ディック狩りに邁進する。作者の見事なアイデアが一気呵成に展開され、圧倒的な迫力と面白さが爆発する。単に『白鯨』の二次創作でなく、登場人物の性格を微妙に変えたり万次郎の若き日を描き独自性を発揮している。久しぶりに満足できる海洋冒険小説を読んだ。唯一、最後でイシュメール(=メルヴィル)が訪米した万次郎と旧交を温めるシーンは感動的だが、実際のメルヴィルは生前は作家として認められず無名で終わったのを知る者としては微妙に感じた。2021/06/09

たいぱぱ

84
ジョン万次郎が『白鯨』に!?万次郎がエイハブ船長と共にピークオッド号に乗りモービィ・ディックと戦うというとんでもない作品。しかしこれが獏節が効いてて、なんとも面白いんです!結構こういう「とんでも本」好きだなぁ。とはいえ『白鯨』は未読の上、知ってることと言えば『トムとジェリー』のお話で見た限りなんで、どこまで白鯨に忠実なのかわかりません。しかしこの暗黒狂気の世界観はたまらんね。「皆、死ね。そして生きよ、生きよ!!」エイハブの狂気にイイね!連発。ラスト、徳富蘇峰が勝海舟に送くった手紙にゾクゾクワクワクしたー!2021/06/28

keroppi

79
メルヴィルの「白鯨」を読んだのは、もう10年以上前になる。岩波文庫で3冊にわたる長編だがその熱い描写に惹かれたものだ。白鯨に出会うのが日本の沖という説明もあり、妙に親近感を感じたのを覚えている。そして、夢枕さんの「白鯨」。なんと、ジョン万次郎をピークオッド号に乗せてしまう。神か、悪魔か、白鯨に魅入られた人間たちとの交わりが熱いドラマを生む。2段組500ページを越す本を一気読み。どうしても、メルヴィルはどう書いてたっけということが気になってしまうが、虚実入り乱れながらの冒険活劇は、興奮ものだった。2021/05/23

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