角川文庫<br> 麦と兵隊・土と兵隊 (改版)

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角川文庫
麦と兵隊・土と兵隊 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041111611
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

どんなに検閲がうるさく、制限がきびしかろうとも、書いておきたいものがあった――(あとがきより)
陸軍報道部員として日中戦争に従軍した著者が愛をもって描く兵隊と中国民衆。
果てしない麦畑を進軍、九死に一生を得た徐州作戦の経験を日記形式で綴る「麦と兵隊」、
杭州湾敵前上陸作戦に臨み、死と隣り合わせの日々を懸命に生きる兵隊の心情を弟への手紙形式で綴る「土と兵隊」。
戦場のリアルを限界まで追求し、書けなかった現実をも想像させる名作。

特別収録 浅田次郎「時代の贄 火野葦平の従軍手帖に寄せて」

内容説明

どんなに検閲がうるさく、制限がきびしかろうとも、書いておきたいものがあった―陸軍報道部員として日中戦争に従軍した著者が愛をもって描く兵隊と中国民衆。果てしない麦畑を進軍、九死に一生を得た徐州作戦の経験を日記形式で綴る「麦と兵隊」、杭州湾敵前上陸作戦に臨み、死と隣り合わせの日々を懸命に生きる兵隊の心情を弟への手紙形式で綴る「土と兵隊」。戦場のリアルを限界まで追求し、書けなかった現実をも想像させる名作。

著者等紹介

火野葦平[ヒノアシヘイ]
1907年福岡県生まれ。日中戦争出征前に書いた『糞尿譚』で芥川賞を受賞。その後、陸軍の報道部員として従軍し、軍の要請を受けて「麦と兵隊」を執筆。大ベストセラーとなり、たちまち国民作家となったが、戦後は一転して“戦犯”として厳しく糾弾される。自身の戦争責任について記した『革命前後』を脱稿した60年に睡眠薬自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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molysk

63
昭和13年、芥川賞を受賞した火野葦平は、日中戦争の陣中にあった。軍報道部への転属ののち、軍務の傍らで執筆したのが本作である。描かれるのは、勇敢でありながら人間味を失わない、兵隊の姿である。それは、戦意の高揚を企図する軍部の求める姿でもあった。戦後、火野は、軍部の検閲のため、ありのままの戦争を描いてはいなかったことを告白している。それでも、死線をくぐり抜けた兵士として、伝えたいことがあったのだと。戦中という状況下とはいえ、本作で国民的作家となった火野。戦後は一転して戦犯の誹りを受けて、のちに自ら命を絶つ。2022/10/23

yamatoshiuruhashi

44
高校時代以来の再読。当時は周りに従軍経験者も多く存命で支那事変やその後の戦争中の話を聞く機会もあったが、本書に関しては何か冗長な気がして読みづらかった印象だった。ところが今回読んでみると、事象の羅列の中に深い考察と制限された中で精一杯の思いと戦場の真実を伝えようとする筆力に圧倒された。受け止める側の私が、その読み取る力を得たということだろう。2021/04/28

Shoji

41
作者の日中戦争従軍記である。『麦と兵隊』、『土と兵隊』の二作品が収録されている。解説に書かれていましたが、この作品の意義は戦後に書かれたのではなく、戦中に戦場でリアルタイムに書かれたことである。しかも、軍による検閲が非常に厳しい中で、である。ゆえに好戦的に読める箇所もあるが決してそうではない。反戦文学だと私は思いたい。『麦と兵隊』のラスト一行がその象徴のようでもある。そう考えると文学って、とてつもなく凄いなと思った。記録文書としても後世、永遠に残して欲しい作品だ。2021/03/19

東京湾

10
「戦場では特別な経験などというものはありはしない。取り立てて云うほどのことはなにもない。同じような日が同じように過ぎて行くだけだ。上海から、南京から、徐州へ、それからもっと先へ、戦場は果てしなく続いている」それは時代に阿る国策文学か、真実を綴る戦争文学か。日中戦争当時従軍記者のルポタージュとしてベストセラーになった本作は、戦後激しい賛否両論に晒された問題作でもあるが、自身の体験を作品に昇華させる強い信念は確かに宿っていた。迫真の力作だ。2021/09/17

二木康全

7
約80年前に従軍作家として中国へと赴いた作者。どんなに検閲がうるさく、制限がきびしかろうとも、書いておきたいものがあった--そういう思いで書き残された戦場のリアルな光景。果てしない進軍、轟く銃声、散乱する遺体、さらには捕虜の惨殺。まもなくウクライナで戦争が始まってから1年が経ちますが、かの地では本書で描かれた光景が今も繰り広げられているのでしょうか。2022/04/25

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