出版社内容情報
ドラマ化決定! 話題沸騰民俗学ミステリ、キャラクターの魅力満載の番外編
内容説明
高槻の研究室に、日本史の三谷教授が市松人形を持って訪ねてきた。人形の写真をブログに載せたところ、元の持ち主の孫から連絡があったという。人形の髪がのびたり、勝手に動き出したりしたため、気味悪がった母親に捨てられたそうだ。怪異の匂いを嗅ぎつけた高槻は嬉々として調査に乗り出し…?ほか、佐々倉と高槻の休日や尚哉が飼っていた愛犬との切ないエピソードなど、キャラクターの魅力満載のスペシャル番外編!
著者等紹介
澤村御影[サワムラミカゲ]
神奈川県横浜市出身。2016年に第2回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を受賞した『憧れの作家は人間じゃありませんでした』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
175
2021年7月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ番外編。通算7作目。お人形あそびしましょ、わんこくんのわんこの話、俺の友達の地味メガネくん、休日は本棚を買いに、の4つの連作短編。それぞれ、高槻、尚哉、尚哉の友人の難波、高槻の幼なじみの佐々倉を主人公にした内容。刑事の佐々倉の同僚が所属する異捜という部署のことがチラッと出たが、本編で関わってくるのだろうか。そうだとするとかなり楽しみ。2021/08/24
mariya926
149
シリーズ番外編でした。『あこがれの作家は人間ではありませんでした』とリンクしそうな感じですね。結構テンポが早かったのでそろそろ最終回かと思ったら、もう少し続きそうです。高槻教授の過去が分かったらラストですが、まだ予測がつかないです。何気に助手の主人公の良い所を発見する人たちも現れて、また教授仲間とかも現れて…。実は高槻教授は自分では気がついていないだけで、結構異界の人たちを引き付けている気がします。2021/11/04
ちょろこ
141
ほっこりタイムの一冊。本編とはまた違う味わい。強いて言えばおやつを食べているようなほっこりタイム。それはまさに幸せタイム。一話目はどストライクな市松人形の怪異。アキラ先生と一緒に目がキラキラしてしまった。やっぱり人形には魂が宿るのかな、この微妙な終わり方が最高。わんこくんのわんこの思い出には涙。あぁ、やっぱりペットって良い。かけがえのない時間と幸せをくれる、そこを涙ながらに噛み締めた。難波くんの魅力も増し増し、健ちゃんの警察事情にはちょっと不安感を植え付けられてますます今後の展開に楽しみが膨らむ。2021/08/30
ぽんすけ
117
シリーズの短編集かと読み始めた本作。犬の話もってくるのは反則やろーっ!犬のこういう話にめっちゃ弱いんや。しかも今自分ちの柴犬がまさに腎臓病と老衰で今年いっぱいかもという状態なもんで、めっちゃシンクロしてつらかった。第三話の難波の話はとってもほっこりした。尚哉のそばに難波みたいな友達がいて本当によかった。お調子者だけど本当にいいやつだ。尚哉も耳のことが無ければ普通の大学生として恋に友情にと今とは違った青春があったろうけど、耳のおかげで先生と出会えたわけだし、先生と一緒にいろんな経験をして少しずつ前進してるよ2022/09/12
おざわさき
109
シリーズ番外編。謎の点と点が繋がりつつある感じが次の本編への期待をマシマシに!笑 それに深町くんにも良い理解者が出来そうじゃないですか〜。彼も成長してるんだわ。だから大丈夫よ、高槻先生 (^^)♪2022/01/31