ニッポンのおじさん

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ニッポンのおじさん

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  • サイズ 46判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041111444
  • NDC分類 367
  • Cコード C0095

出版社内容情報

キャバ嬢、AV女優など実体験を通して夜の世界を体現しつつ、社会学の視点と女の感性を織り交ぜた軽妙な筆致で人気を博している文筆家・鈴木涼美によって、日本社会が生み出した難解なおじさんたちが今、解剖される

内容説明

政治、芸能、人文、ビジネス。各界のおじさんと、彼らを取り巻く社会の動き、そしてそれを語る女たちをも丸裸に。古典からポップまで数多の文学とカルチャーを紐解きながら批評した、新しく清々しい男女論。

目次

愚かなおじさんは愚かじゃない女がお好き?―ビートたけし
言い難き嘆きも手―岡村隆史・藤田孝典
分け入っても分け入っても、あるよ山―乙武洋匡・ダースレイダー
僕らがミスをチル理由―Mr.Children
嫌われ男の一生―麻生太郎
多目的トイレの神様―渡部建
星野源になりたいボーイと小沢健二の全てに意味を持たせたガール―星野源・小沢健二
世界はそれをクロと呼ぶんだぜ―箕輪厚介・鬼滅の刃・愛の不時着
この街に降り積もってく真っ黒な悪の華―松浦勝人・惡の華
ブスの瞳に恋するな―燃え殻〔ほか〕

著者等紹介

鈴木涼美[スズキスズミ]
1983年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。大学在学中にキャバクラのホステス、AV女優などの経験を経たのち、大学院の修士論文が『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)として書籍化。その後、日本経済新聞記者などを経て文筆家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のり

18
元AV女優にして、芥川賞2回ノミネート、の鈴木涼美さんの日本のオジサン分析学。さすが専門分野だけあって、かなりエロ方面からの分析が多い。村上春樹様から、ミスチルまで、エロの観点から解説されると、なるほどそうやな、と納得させられる点も多く面白かった。2023/05/30

とある内科医

15
著者と同世代で、おじさんに片足を突っ込んでいる者として、端々に顔を出す90年代ワードにニヤリとしつつも、冷や汗をかきながら大変興味深く読んだ。 言葉選びのセンスと、セックスバイアスと名付けるところの女性としての視点。 時に愛にあふれ、時に辛辣な内容にも、どこか対岸の火事のように距離を置いて読んでいたが、しかしその"自覚のなさ"具合が既に自分自身がおじさん化しつつあることの証左であるようにも思えて震えた。 少しだけ、著者に文体を寄せてみました。2021/09/26

FuSa

13
参考文献の緩急、というか振れ幅の広さよ。 同世代で元ネタがだいたいわかるので読んでいて楽しい 2021/04/28

ぴんく

9
初読みの著者だったので、ジェンスーやカレー沢薫みたいなのを勝手に想像してましたが、これは頭を使う!サクッと読み流せられないなかなか肉厚な内容の本だった。一貫しておじさんニアリーイコール男への嫌悪と悪口、女である観点からのツッコミ、昭和レトロへの郷愁と令和のジェンダー感も織り交ぜながら、こちらも考えさせられます。あと、あとがきだけでも読む価値大アリだな。当然、それまでの本編をちゃんと読んでこそ、なんだが、このまとめ方は秀逸だった!ちょっとファンになりましたちょっとだけ笑笑2022/10/06

うさぎや

7
おじさんの振り見て我が振り直せ。名言。2023/01/31

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