出版社内容情報
立ちはだかる身分の壁、そして試される二人の想い。シリーズ最高潮の第8巻
はなを結城家の嫁として迎え入れるため、良太は駒場御薬園の採薬師に、はなを養女にしてもらえるよう働きかけていた。だが良太の父・弾正が、まとまりかけていたその話を断ってしまうのだった──。
●高田 在子:神奈川県横浜市出身。相模女子大学短期大学部国文科卒業。日本児童文芸家協会会員。日本推理作家協会会員。
『開花請負人 忍桜の武士』(白泉社)、『将軍家御鏡役‐鷹の剣』
内容説明
神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働くはなの許に、想い人の結城良太が訪ねてきた。身分の異なる2人が結ばれるためには、はなの養子先を見つけなければならないが、良太の父の反対もあり、うまく行ってないようだ。良太の浮かない表情にはなは不安を募らせる。翌日、経師の見習いをしている平吉と常連客の権蔵が語る、仕事への心構えを聞いた彼女は、自分の姿と重ねるが―。はなは、良太と共に障害を乗り越えることができるのか。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。幼少よりプロ作家を夢見て、家事、育児、夫の社会保険労務士事務所に手伝いに励みながら小説を書き続けてきた。『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にて念願のプロデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
50
伊達に沢山の本を読んでいるわけじゃない。事件モノは予想もつかないが人情ものなら💛。好きや嫌いやゆうても人には分相応・もしくは躊躇する何かが心をかき乱す。それが良太より弥一郎より喜楽屋のおせいさんっていうのが良い。おせいさんも大事な亭主が亡くなって精一杯頑張ってきた。そこに若くもないが純朴なはなが店を手伝ってくれて頼れる存在となった。それが・・おいそれと近づけないところに嫁くと。今の人は何が何でも好きな人と結ばれたいと思うだろうけど、「この人が本当の相手?」と考えたりするだろうか。失敗のない結婚って難しい2022/12/24
はにこ
34
良太の元へ嫁入りするための準備がはじまったおはな。今まで喜楽屋にお世話になった人々が出て来て懐かしいなぁって思った。色んな人々と支え合いながら町で生きていくおはなが好きだったので武家に入って大丈夫??って思う。おせいさんも具合悪そうだしねぇ。次は武家修行のおはななのかしら。。2021/09/04
anne@灯れ松明の火
28
隣市新着チェックで予約。シリーズ8。喜楽屋にいる”はな”が好き。おせいさん、常連さんたちと美味しい料理に囲まれているはなの方がいい。良太はあんまり(苦笑) 弥一郎オシだったのに、ほとんど出てこなくなり、寂しい。はなが良太のことを好きなのはわかるけれど、武家の奥方になれるのか。無理をして幸せになれるのか。おせいさんを置いて行って、幸せになれるのか。読み始めの頃と違い、今は、結末が知りたいので読んでいる感じ(苦笑)2021/06/11
tomtom
12
良太と一緒になれることは良かったのだけど、おせいさんが気になる。喜楽屋にいるほうがまだ幸せのような気がする。2021/10/23
まゆこ
7
★★★☆☆2021/09/25