出版社内容情報
さいうんこく;さいうんこくものがたり;由羅;カイリ;由羅カイリ;アンジェリーク;ネオアンジェリーク;後宮;宮廷神官;白川紺子;後宮の烏;烏;十二国記;弥生しろ;桑島法子;関智一;緑川光;檜山修之;森川智之;池田秀一;平原綾香;タイナカサチ;照屋実穂;弥生しろ;
内容説明
吏部尚書である紅黎深の更迭の報で朝廷が騒然とするなか、吏部侍郎・李絳攸の処分を決める、御史大獄が開かれることになった。絳攸を救うべく奔走する紅秀麗は、法廷でも彼を弁護すべく、陸清雅と対峙する、だが、黎深の更迭で紅家の名に泥を塗られたと憤る紅姓官吏たちは、一斉に出仕を拒否し、さらに経済封鎖を行う事態に発展してしまい―。アナザーエピソード「地獄の沙汰も君次第」を収録した超人気シリーズ、第14弾。
著者等紹介
雪乃紗衣[ユキノサイ]
茨城県生まれ。2002年10月「彩雲国綺譚」で第1回ビーンズ小説賞の読者賞・奨励賞をダブル受賞。03年11月、受賞作をもとに改稿執筆した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayu
74
物語が大きく動いた巻。紅家直属の姫として後宮へ。秀麗の望みやこれまでの頑張りを知っているからこそ、それを覆す決断には、劉輝もたくさん迷ったはず。でも、王としての権威を守るため、王であり続けるため、選ばざるを得ない道。秀麗も、苦労に苦労を重ねて、ようやく有能な官吏として認められ始めた時期。官吏の道を捨て、妃になる決断。劉輝のためとはいえ、いっぱい悩んだんだろうな。「どんなことでも、悩み抜いて出した答えに間違っていることは何もない」2人が決めたことだけど、泣けてくる。2022/04/11
あっか
59
新装版・彩雲国シリーズ最新刊。表紙はリオウ?絳攸の処遇が決まる御史大獄の秀麗vs清雅、誰かの暗躍が匂う紅姓官吏ストライキと経済封鎖、いよいよあの人の正体露見、秀麗の体の異変、深まっていく貴族派の台頭…と、クライマックスに向けての伏線がどんどん積み重ねられいつになく分厚い1冊。紅州へ向かう秀麗の危機…!?という場面で次巻へ。本編は本当に伏線が多くて頭を使う。笑 これまた分厚い外伝は、若かりし黎深・悠舜・鳳珠、そして黎深と百合の馴れ初め(+鳳珠の初恋と失恋)が見られてとても楽しい。2022/02/26
えみちゃん
29
新刊は次はいつ出るの?と楽しみにしているシリーズです。黎深さんの更迭で朝廷は騒然!絳攸さんの処分はいかに・・。常に崖っぷちの秀麗ちゃんにふたりを救うことはできるのか・・っということでしょっぱなからつかみは十分です。笑っ。法廷で戦うべく清雅対策だけでもいっぱいいっぱいだというのに、新たなる奇人?変人?参入⁉紅姓官吏たちによる職場ボイコット!経済封鎖‼と話のスケールはどんどん大きくなっていきます。あのいじわる上司!笑っ。のもとで潰されやしないかと心配でしたが、谷底に突き落とされたライオンが這い上がるように2022/03/07
kira
20
14巻。紅一族激震の巻。あぁ悠舜様…推してるけどその笑顔本当に怖かったんですねの巻。例によって前巻までのお話ほぼ忘れた状態で読み始めるも彩雲国だけはだいたい頭が追いつける不思議。数々崖っぷちに立たされてきた秀麗、ついに本気で命が危ない。官吏としても生物としても瀬戸際。劉輝の為に官吏になったのに事あるごとに劉輝の弱点にされてしまう秀麗の歯痒さも、守ろうとしたら「後宮に入れ」と希望の全てを捨てさせるしか方法のない劉輝の苦しさも全部切ないよ。本編もだがアナザーエピソード百合と黎深のお話が大変に良かった…感謝。2022/04/27
ぽてちゅう
20
大きく動いた。2人の決断。「紅家直系の姫として後宮に入ってほしい」って、政略結婚も王の仕事。劉輝の悩みに悩み抜いた言葉。泣いちゃうに決まっているでしょ(´;ω;`)ウッ…。「官吏を辞めて後宮に入るわ。泣かないでよ、官吏が妃になるだけよ」って、官吏か妃か。有能な官吏と認められつつある秀麗自ら決めた言葉。泣いちゃうに決まっているでしょ(´;ω;`)ウッ…。「私はおまえが決めたことをすべて受け入れるよ」って邵可様、ならば私も受けいれるしかないでしょ(´;ω;`)ウッ…。清雅の活躍も悠舜の笑みの裏側も涙で霞む。 2022/03/27